髪や頭皮以外にも効果がある?専門家が解説するヘッドスパの効果
日々生活する中で、体はもちろんのこと、髪の毛や頭皮もダメージを受けています。
そこでおすすめするのが、疲れた頭皮を癒し、育毛にも効果の期待できる「ヘッドスパ」。
この記事では、ヘッドスパの効果をはじめ、自宅でできるお手入れ方法まで詳しくご紹介します。
解説してくれるのは・・
株式会社NenRinG 代表取締役 阿部峰歩(アベ タカホ)さん
鍼灸師・スポーツトレーナーとして、関西を中心に「出張鍼灸・整体×トレーナーサポート」を行う。2022年7月には、関西初の鍼灸ドライヘッドスパ専門店『jeebu』をオープン。ヘッドスパの確かな技術力だけでなく、東洋医学の鍼灸治療の組み合わせで、さまざまな悩みを抱えるお客様に応え、癒しを提供。
ヘッドスパとは?
年々、注目が集まっているヘッドスパは、髪よりも頭、つまり「頭皮」にアプローチするための、手技による施術のことを指します。
頭皮の洗浄や、コリをもみほぐしたりすることにより、血行を促進。健やかな髪や、頭・顔の疲労回復などの効果が期待できます。
他にも以下のような効果があると言われています。
- ストレスの軽減
- 睡眠の質の向上
- 頭痛の軽減
- 薄毛対策
- 眼精疲労の軽減
ヘッドスパの4つのメリット
今回は、その中でも代表的な効果・効能を4つご紹介します。
リラクゼーション効果(睡眠改善)
ストレスや睡眠の質が悪いときには交感神経が働き、身体が興奮している状態。
ヘッドスパでは、その対となる副交感神経のバランスを整えることができるので、身体が落ち着きを取り戻しリラックスできます。
また、紫外線などの外部刺激やデスクワークが原因で、知らず知らずのうちに頭皮は凝り固まっています。
頭皮や首、肩をマッサージですることで筋肉がほぐれると血流が良くなり、自律神経が整って睡眠の改善につながるとも言われています。
育毛促進や白髪対策
頭皮を洗浄することで、普段のセルフケアでは落としきれていない毛穴のつまりや汚れが除去され、代謝の良い状態に。
また、マッサージによって血行が良くなることでも頭皮の環境を良好に保つことができます。
血行がよくなると育毛効果も期待できます。
また、白髪はストレスや栄養不足が原因ともいわれています。頭皮のコリをほぐして血流を促進すれば、毛根に栄養が行き届き、白髪改善にもつながります。
眼精疲労回復、頭痛改善
頭皮をもみほぐすと、副交感神経が優位になって血流が良くなるので、眼精疲労や頭痛に効果があると言われています。脳に酸素が行き渡ることでも頭痛の緩和に有効です。
エイジング効果(リフトアップ、たるみ解消)
顔がたるむ原因の一つは、頭皮のたるみ。ヘッドスパで頭皮をマッサージし、血流をよくすることで頭皮環境を健やかにすると、リフトアップの効果が期待できます。
また、頭皮の血流がよくなるとむくみがとれ、くすみが減少することで顔色を明るく見せる効果も。
ヘッドスパの代表的な5つの種類
一口にヘッドスパといっても、いろいろな種類があります。
濡らさず行うタイプやオイルやジェル、シャンプーを使用するタイプなど、大きく分けると5つの種類があり、特徴もさまざま。
美容室やサロンによって施術名や内容は異なることがありますが、代表的な種類を紹介します。
ドライヘッドスパ
頭を濡らさずに乾いた状態で、指圧を加えながら動かしたり、はじくような動きなど、さまざまな手技で頭皮へ心地よい刺激を与える種類。
頭皮の血行促進が期待でき、リラックス効果も望めます。頭だけでなく首や肩へのマッサージを含む場合も。
アーユルヴェーダ系ヘッドスパ
アーユルヴェーダとは、五千年の歴史を持つインド・スリランカ発祥の伝統医学。オイルを使ったツボへのマッサージがメインです。
髪や頭皮のケアだけではなく、自律神経の調整、肩や首のコリの改善にも有効だと言われています。
クリームバス
インドネシアのバリ島に古くから伝わる頭皮と髪のトリートメント、クリームバス。
頭皮や髪の状態に合わせたハーブやフルーツ由来のクリームでマッサージします。
毛穴に詰まった皮脂や汚れを除去しつつ、血行を促進して髪や頭皮の状態を整えます。
クレンジングスパ
オイルやジェルなどを使って毛穴を洗浄することで、頭皮を清潔で健やかな状態に保ちます。
毛穴の詰まりが改善され、髪がイキイキと健康に。さらに頭皮のトラブルや匂いを抑えることも期待できます。
炭酸ヘッドスパ
高濃度の炭酸ガスが溶け込んだ炭酸泉、スプレー、炭酸シャンプーなどを利用した施術。
きめ細かな泡が頭皮の毛穴や髪に付着した汚れを落とすだけでなく、炭酸の刺激によって血行を促進します。
このように種類も豊富なヘッドスパですが、自宅でも簡単に行うことができます。毎日の習慣に取り入れてみましょう。
自宅でできるセルフヘッドスパのプロセスを解説!
1.事前のブラッシング
まずはブラッシングを行い、髪や頭皮の汚れを浮かせやすくします。髪のほつれも取り、余計な摩擦で髪が傷むのを防ぎましょう。
2.ぬるい温度のお湯で予洗い
シャンプーをつける前にぬるま湯(36〜38度)で髪と頭皮をさっと洗います。シャンプーの泡立ちをよくし、ヘッドスパ中に指通りがなめらかになるようにします。
3.指の腹でマッサージ
シャンプーをしっかり泡立て、指の腹を使って頭皮をマッサージします。生え際から襟足まで、指先をジグザグに動かして頭皮全体をほぐします。凝っている、固いと感じる部分は重点的にもみましょう。
4.ゲンコツでマッサージ
手を握ってゲンコツを作り、こめかみを押しながら上に引っ張り上げて後ろにスライドさせたり、円を描きながら後頭部をほぐしたり、少し強めのマッサージを行いましょう。
指の関節部分で凝っている部分や「イタ気持ちいい」と感じる部分をマッサージしていきます。
5.頭皮をつまんで血行をよくする
両手の指の腹を使って頭皮をつまむようにほぐします。血流がよくなり、顔色も明るくなるマッサージです。
マッサージは、全体で2~3分を目安に行いましょう。
6.最後にシャンプーをきれいにすすぎます。
シャンプーと同時に頭皮をマッサージする方法なのでとても手軽に取り入れられます。
ただし、頻繁に行うと頭皮や髪にダメージを与えてしまうので、週に1〜2回を目安に行いましょう。
健康的な頭皮と髪のために
頭皮や髪はもちろん、睡眠の質や眼精疲労などにも効果があるヘッドスパ。
さまざまな種類の中から自分にあったヘッドスパを選んで、リラックスしながら日頃の疲れを癒しましょう。
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