「脱毛ホルモン」はビタミンCで減るって本当?

対策方法

Foods High in vitamin C on wooden board. Healthy eating. Flat lay

薄毛をまねく、「脱毛ホルモン」。
そもそも「脱毛ホルモン」とは、一体何なのでしょう。また、この脱毛ホルモンを「ビタミンC」で抑えることができるって、ご存知でしたか?

今回はこの「脱毛ホルモン」と「ビタミンC」について、貴重な実験と一緒にご紹介します。

出典:L-アスコルビン酸 2-リン酸のヒト 脱毛真皮乳頭細胞におけるジヒド ロテストステロン誘導性発現実験/Department of Immunology, School of Medicine, Kyungpook National University

 

脱毛ホルモンの原因って?

薄毛・脱毛をまねく脱毛ホルモン。 AGAの原因にも!

「脱毛ホルモン」と呼ばれるのが、ジヒドロテストステロン(DHT)。毛髪の成長を邪魔したり、皮脂を過剰に分泌させ毛髪の育成に悪影響を及ぼします。AGA(男性型脱毛症)もこれが原因です。

DHTは胎児のときに男性器を発達させる役割があるのですが、成人すると薄毛・脱毛の原因になってしまいます。

こんな生活習慣に注意!脱毛ホルモンの発生要因

DHTは日常生活のさまざまな理由で増加します。
ここでは、代表的なものをご紹介。

ストレス:ストレスによって男性ホルモンが増加すると、DHTも増加します。
運動不足:DHTが排出されづらくなるため、体内に残留します。
喫煙:喫煙で活性酸素が増加し、亜鉛が消費されるため、DHTが増加します。
過度な飲酒:アルコールが分解される時に亜鉛が消費され、DHTが増加します。

 

【実験】ビタミンCは「脱毛ホルモン」を抑制する?

 


発毛を促進する力のある代表的な成分、「ビタミンC」。
AGAの原因である「脱毛ホルモン」も抑えることができるのでしょうか?
実際に実験をして、確かめてみました。

【実験】ビタミンCの有無で、 脱毛ホルモンに変化は?

今回、植毛術を受けた男性患者の脱毛頭皮の細胞を一部採取して、実験しました。

ひとつは頭皮の細胞に、脱毛ホルモン(DHT)とビタミンCを加えたもの。
もうひとつは、脱毛ホルモンのみの頭皮。

数時間後、変化はあるのでしょうか?

ビタミンCありのほうが、脱毛ホルモンを抑制しました!

結果として、頭皮にアスコルビン酸(ビタミンC)をくわえたほうが、脱毛ホルモンの発現を抑えることに成功しました。

つまり、ビタミンCが真皮乳頭細胞が増えることを刺激し、発毛をさらに促進する効果があることが実験で明らかになりました!

「フィナステリド」などは脱毛ホルモンの抑制に効果がある薬として一般的ですが、多くの副作用が心配でした。
その点、ビタミンCは“万能薬”とされるだけあって、副作用はないので、より安心して使える発毛促進成分といえそうです。