万人におすすめできる男性育毛剤が存在しない理由【医師監修】

2021/03/15基本知識

 

育毛剤の「おすすめランキング」を信用し過ぎない方が良い理由や育毛剤選びのよくある失敗例まで紹介。

 

育毛剤を購入する上で心得ておきたいポイントを解説しています。

薄毛に悩む男性の方、そして育毛剤選びに悩む男性はぜひご覧ください。

 

多くの男性が年齢を重ねるにつれて、自身の薄毛に悩みを感じるようになります。

それと同時に、育毛剤を検討する方も多いでしょう。

 

しかし、無数にある育毛剤の中からベストなものを選ぶのは容易ではありません。

 

なぜなら、頭皮環境は人それぞれ違っていて、自身にバッチリ合う育毛剤は限られているからです。

 

今回は「万人におすすめできる男性育毛剤が存在しない理由」をメインテーマとして、育毛剤を購入する際に心得ておきたいポイントを紹介します。

 

この記事の監修者

 

男性用育毛剤の「おすすめランキング」は信用できる？

育毛剤を選ぶ時に、ネット上で情報収集をする方は多いでしょう。

そこでよく目にするのが「育毛剤おすすめランキング」です。

ご覧になった方もいるでしょうし、そのランキング上位の商品を購入したことがあるかもしれません。

ランキングはあくまでも「参考」として考えるべき

しかし、ネット上の「おすすめランキング」が信用できるかといえば、決してそうではありません。

育毛剤の合う・合わないは人それぞれであり、他人の意見を鵜吞みにはできないのが育毛剤だからです。

「おすすめ」の根拠が薄いランキングが多い

何より、おすすめの根拠が明確になっていないランキングが大半です。

また、育毛剤は使用目的が様々であり、そもそもの目的が異なる方たちの意見で構成されたランキングは、その効果も参考にはなりません。

育毛剤のおすすめランキングは、あくまでも“参考程度”にみるのがいいでしょう。

育毛剤は種類が多くて迷いやすい

とはいえ、育毛剤は種類が多くてどうやって選べばいいのか迷ってしまいますよね。

育毛剤は市販品はもちろん、通販限定のものも含めるとその種類はもの凄く多いです。

市販育毛剤と通販育毛剤の違い

育毛剤の市販品と通販品の主な違い（傾向）は次の通りです。

	市販育毛剤	通販育毛剤
価格（1個当たり）	安い(2,000円~6,000円)	高い（5,000円~1万円）
購入できる場所	ドラッグストアなど多数	ネットに限られる
効果	薄い	高い

あくまでも傾向ですが、通販育毛剤の方が効果は高いです。

なぜなら、市販品は気軽に購入できる安全性と低価格帯を実現しないといけないからです。

その分、配合成分は無難なものになってしまい、育毛効果は通販の育毛剤よりも劣ってしまいます。

市販品と通販品は一長一短ありますが、高い効果を期待するのであれば通販育毛剤をおすすめします。

育毛剤を選ぶ基準は人それぞれ

実際、皆さんはどのような基準で育毛剤を選んでいるのでしょうか。

今回は、現在育毛剤を使用している方100名に「育毛剤を選ぶ際に重視したポイント」をアンケート調査しました。

結果は次の通りです。

• 成分・・・44名
• 人気、評判・・・35名
• 価格・・・17名
• 使いやすさ・・・7名

調査概要 居住地：全国 ターゲット：[モニタリスト]育毛剤使用経験者 回収時期：2020年2月28日 サンプル数：100 調査方法：インターネット調査

最も多かったのが「成分」、次点で「人気、評判」という結果になりました。

育毛剤を選ぶ上でみるべきポイントはいくつかありますが、最も重視すべきは「配合成分」でしょう。

なぜなら、自身の頭皮環境に合った成分でないと、育毛剤を使う意味がないからです。

育毛剤選びについての注意点や配合成分については「育毛剤を「人気」で選ぶのは危険？～薄毛男性が注目すべきポイント」でも詳しく解説しています。

育毛剤はおすすめされるものではなく、自分で見つけるもの

自分にとってベストな育毛剤に出会うことは容易ではなく、様々な育毛剤を試した上で、自分に合うものを見極める必要があります。

ベストな育毛剤を見極めるために注意したいこと

実際、育毛剤は使ってみないと分からないというのが実情です。

ただ、複数種類の育毛剤を一気に試したり、使用している育毛剤を短期間でコロコロ換えるのはNGです。

せっかく効果があるかもしれない育毛剤を見分けることができません。

ひとつの育毛剤をきっちり半年間は継続して使った上で、効果があるかどうかを見極めましょう。

薄毛の原因を知ろう

そして、自分に適した育毛剤を選ぶためには、まずは自身の薄毛の原因を知る必要があります。

薄毛の根本原因はヘアサイクル（毛周期）の乱れです。

髪の毛は通常２~6年かけて成長して、抜けます。

そのサイクルが半年間～１年間と短くなると抜け毛が増えます。結果、薄毛になります。

つまり、このヘアサイクルの乱れを引き起こす原因を知って対策する必要があるのです。

ヘアサイクルの乱れは複合的な要因で引き起こされる

ヘアサイクルが正常に戻すことで薄毛は改善されるわけですが、その原因は様々です。

• 生活習慣（食生活、睡眠不足、運動不足など）
• ストレス
• 加齢・遺伝
• 間違ったヘアケア（シャンプーのやり方など）

そして、ヘアサイクルの乱れは上記のどれか一つが原因ではなく、絡み合って起こります。

つまり、薄毛対策は育毛剤を使うだけでなく、食生活の改善など生活習慣など様々な方向からアプローチしなければならないのです。

育毛剤でのヘアケアはもちろん、普段の食生活は非常に大切です。

髪の毛の成長に欠かせない、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富な食事を心がけましょう。

抜け毛を予防する食べ物について詳しくは「【図解】抜け毛を予防する食べ物大全～最強の食材＆メニュー」で解説しています。

また、生活習慣を含めた抜け毛の改善方法全般は、「【医師監修】薄毛・抜け毛の原因と対策方法を年齢＆症状別に解説」をご覧ください。

育毛剤選びのよくある失敗例

育毛剤は自分に合うものを見極めないといけないわけですが、ここでは参考に「よくある失敗例」をご紹介します。

ケース① 「安さ」で育毛剤を選ぶ

先のアンケート調査でも「価格」を最も重視して育毛剤を選んでいる方がいましたが、価格に囚われ過ぎるのはよくありません。

たしかに、育毛剤のなかには1,000円を切るようなものもあります。

しかし、配合されている成分もそれ相応であり、効果を実感できないままに終わるケースが大半です。

高いものが良いというわけではありませんが、ある程度の金額は許容して育毛剤を選びましょう。

ケース② 「ネームバリュー」だけで育毛剤を選ぶ

先のアンケートでは「人気・評判」で選んでいる方も多かったですが、この記事の冒頭でも先述したように、育毛剤は誰かにおすすめされて選ぶものではありません。

人気が高かったり、大手メーカーの有名な育毛剤は安心感があるかもしれませんが、有名＝効果があるというのは大間違いです。

育毛剤は自分で試して、合うものを見つけるしかありません。

人気や知名度などのネームバリューは、参考程度に見ておきましょう。

ケース③ 発毛剤を選ぶ

育毛剤と発毛剤を混同している方がいますが、両者は明確に違います。

基本的に「ミノキシジル」が配合されているものは発毛剤と考えて良いでしょう。

そして、ミノキシジルは使い続けないと効果が出ないだけでなく、使用をやめてしまうと抜け毛が増える事例も報告されています。

抜け毛を「治療」するのが発毛剤であり、抜け毛を「予防」するのは育毛剤です。

基本的なことですが、上記を理解した上で育毛剤を選びましょう。