ビタミンCが多い食べ物・飲み物ランキング20選~効率的な取り方~

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この記事は、ビタミンCの多い食べ物や飲み物をランキングにまとめました。

美肌や健康のために推奨されているビタミンCですが、そもそもビタミンCを摂るメリットをご存じですか?

ビタミンCのメリットをはじめ、効率的にビタミンCを摂れるかんたんレシピから、いつでもどこでも気軽にビタミンCをチャージできるコンビニ食品まで、たっぷりご紹介します。

調理法によっては食材のビタミンCが無駄になってしまうことも……

ぜひ最後までご覧いただき、美容と健康にビタミンCの知識を役立てていただければ幸いです。

 

この記事の監修者

西田恭之

恵比寿美容クリニック院長

 

東海大学医学部医学科卒業。都内市中病院で初期研修後、消化器内科診療に従事。その後は人間ドックでの診療を続けながら恵比寿美容クリニックにて勤務し、現在は院長として診療に従事

 

ビタミンCを食べ物で摂るメリット

ビタミンCは、コラーゲンの合成に必須であり、抗酸化作用で完成酸素を除去して細胞を保護したり、鉄の吸収を促進するなど、さまざまな働きをしています。

しかし、ヒトの体の中ではビタミンCを生成することはできません。

ビタミンCが長いあいだ不足すると、疲労や苛立ち、貧血、出血しやすくなるなどの症状が現れる壊血病をひきおこす可能性があります。吸収されなかった分は尿から排泄されてしまうため、常に摂取しつづける必要があります。

 

1日当たりのビタミンC摂取推奨量

  mg/日
12歳以上男性 100
12歳以上女性 100
妊婦 110
授乳婦 145

参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)

 

 メリット➀ コラーゲンの生成育成

ビタミンCには、タンパク質からコラーゲンが生成されるのをサポートする働きがあります。コラーゲンは骨・腱・歯・軟骨・血管を丈夫にするために大事な成分です。

もちろん、年齢とともに気になるしわ・たるみ対策にもハリをつくるコラーゲンが大切です。

 

メリット②メラニンの生成を抑制

ビタミンCは、メラニンの過剰な生成を抑制する働きがあります。

シミ・くすみが気になるお肌に、ビタミンCは日焼け予防の味方になります。

 

メリット③ 新陳代謝を促す

ビタミンCは肌の新陳代謝を正常な周期に整え、古い角質が剥がれ落ちるのを助ける働きがあります。

肌荒れ・肌トラブルの予防や、トラブル後の肌をきれいに戻していくためにもビタミンCが必要です。

 

 メリット④ 抗酸化作用

ビタミンCには、抗酸化作用があるビタミンEを活性化させる働きがあります。抗酸化作用は動脈硬化の予防にもなりますし、アンチエイジングにも重要な作用です。

 

  メリット⑤ 鉄分の吸収促進

ビタミンCは吸収率が低い鉄分を体内に吸収されやすい形に変える働きがあります。鉄分がきちんと吸収されることで貧血の防止や、健康維持に効果があります。

 

  メリット⑥ 抵抗力アップ

 

ビタミンCにはストレス耐性を高める効果もあります。

ウイルスや細菌と戦う白血球やリンパ球にはビタミンCがたくさん含まれているため、ビタミンCを摂取することで風邪など病気への抵抗力を高める可能性があります。

 

ビタミンCが多い食べ物・飲み物トップ20

では、ビタミンCの含有量が多い食べ物トップ20を発表します。

 

1位 生のアセロラ(酸味種) 1700mg/100g
2位 ケール・青汁 1100mg/100g
3位 乾いたパセリ 820mg/100g
4位 生のアセロラ(甘味種) 800mg/100g
5位 煎茶 260mg/100g
6位 生のグァバ(赤肉種) 220mg/100g
6位 生のグァバ(白肉種) 220mg/100g
8位 焼きのり 210mg/100g
9位 味付けのり 200mg/100g
9位 トマピー 200mg/100g
11位 赤ピーマン/油いため 180mg/100g
12位 オレンジピーマン/油いため 170mg/100g
12位 生の赤ピーマン 170mg/100g
14位 生のゆずの皮 160mg/100g
14位 黄ピーマン/油いため 160mg/100g
14位 生の芽キャベツ 160mg/100g
14位 ほしのり 160mg/100g
18位 生の黄ピーマン 150mg/100g
18位 焼きブロッコリー150mg/100g 150mg/100g
18位 生のオレンジピーマン 150mg/100g

参考:文部科学省「食品成分データベース

 

 ビタミンCを食べ物で摂るハードルは高い

表をご覧になってどのように感じられましたか。

「生のアセロラ?見たことない!」
「焼きのりを100g? 一袋食べても50gなのに?」

このように思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかも、ビタミンCを摂る難しさはこれだけではありません。

 

  体内で合成できない&排出される

犬や猫などほとんどの動物は体内でビタミンCを合成できますが、ヒトやサルなど一部の動物だけは合成できません。

そのため、ビタミンCを定期的に摂取し続ける必要があります。

 

  調理方法によって水に溶けてしまう

ビタミンCは水溶性なので、文字通り水に溶けてしまいます。

切ったり洗ったり調理して食べるときには、水に溶けて摂取できない分が発生することを考えなければいけません。

 

  必要な量を食事で摂るのは難しい

この章の冒頭に書いたように、生アセロラ、生グアバ、焼き海苔、煎茶、ケール、乾燥パセリ、ゆずの皮など、ビタミンCの含有量がトップクラスの食材を料理して食べ続けるのは難しいことです。

いくらパセリが好きな人でも、乾いたパセリを毎日100g(市販の乾パセリ小瓶は3g入りが多いので、約33本分です)摂る食生活は現実的ではありません。

そこで、効果的にビタミンCを食べ物から摂れる食材・調理法をご紹介します。

 

効果的にビタミンCを摂れる美肌食材・調理法

せっかく美肌や健康を意識してビタミンCを摂ろうとするのであれば、無駄なく美味しくいただきたいですよね。

 

  水にさらさず加熱

蒸す

赤ピーマン・黄ピーマン(パプリカ)・ブロッコリー・菜の花・にがうりは水にさらすとビタミンCが流出してしまうので、クッキングシートや電子レンジを使って調理するようにしてください。

輪切りの方向で横に切ると繊維を断ち切ってしまい、その分多くのビタミンCが流出してしまいます。縦に切るほうがビタミンCを多く摂取できるでしょう。

 

 油でいためる

ブロッコリー・カリフラワーは、油でいためることで、短時間で調理できるためビタミンCが失われにくい食材です。

皮をむいて芯まで炒めることで、むだなく召し上がってください。菜の花・にがうりも油いため向きの食材です。

 

 電子レンジ、オーブン、トースター

ほうれん草・芽キャベツは茹でることが多いですが、お湯にビタミンCが逃げだしてしまいます。

後述のようにスープに入れるのもアリですし、電子レンジ・オーブン・トースターを使って水を使わないレシピも参考にしてみてください。なんでもレンジは少量ずつ、短時間で加熱するようにこころがけてくださいね。

 

  煮汁を残さない

じゃがいもも茹でることが多い食材ですが、意外にビタミンCが多いじゃがいもの茹で汁を捨ててしまうのはもったいないです。お味噌汁やお鍋、スープなど、ビタミンCが溶けたスープごと摂取できるメニューがおすすめです。

 

  果物ならキウイがおすすめ

ビタミンCの含有量(可食部100gあたりに含まれるmg数)は、多い順にアセロラ、グァバ、キウイです。一年中手に入れやすく、価格もお手頃なのは断然キウイですよね。

継続して買うのが面倒な方は、まとめて皮をむいて切って冷凍しておいても大丈夫です。
果肉の色をグリーンとイエローから選べる場合、イエローのほうがビタミンCの量が多いです。

 

 コンビニ食品でも意外に摂れるビタミンC

毎日自分で料理はできないし、ランチなどでコンビニに頼りがちでも、ビタミンCを摂る方法はあります。コンビニの食品と聞くと不健康な印象があるかもしれませんが、最近のコンビニ食品では健康的な生活のサポートになるものもたくさんあります。

 

 サラダやお惣菜

キャベツのサラダやブロッコリーを使ったお惣菜は色々なコンビニで取り扱っています。
カットサラダは手軽に生野菜を摂取できますが、製造過程で栄養素は流れ出てしまっている心配もあります。

その点、キャベツのスープやポトフを選べばビタミンCが溶け出した水分ごといただくことができるので安心です。

 

  ビタミンC飲料

 

栄養ドリンクの棚によくあるビタミンC飲料は100~150円程度で500~1500mgのビタミンCを摂取できます。

他のビタミンや体に良い成分も入っていることが多いので習慣にしてもよいですが、糖分やカロリーの摂りすぎには気を付けてください。