ドラッグストアで購入できる?男性用育毛剤の正しい選び方

対策方法

ドラックストアで育毛剤

ドラッグストアなどで市販の男性用育毛剤を購入する際、みなさんこのようにお悩みではありませんか?

「育毛剤の種類が多すぎて何を選べば良いのか分からない」
「市販の育毛剤でも本当に効果があるの?」

そこで今回は、育毛剤の正しい選び方についてまとめました。

 

初めて育毛剤を使用される男性も、これまで育毛剤の効果を実感できなかった男性も、この記事で、育毛剤の正しい選び方をについて一緒に学びましょう。

この記事の監修者

監修者西田恭之

恵比寿美容クリニック院長

東海大学医学部医学科卒業。都内市中病院で初期研修後、消化器内科診療に従事。その後は人間ドックでの診療を続けながら恵比寿美容クリニックにて勤務し、現在は院長として診療に従事

 

「育毛剤は効果なし」という口コミを聞いて不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、これは育毛剤の選び方や使い方を間違えている可能性が高いです。

当サイトがアンケート調査をした結果、男性用育毛剤を使用している半数以上の方が、育毛剤の効果を実感していると答えています。

 

詳しくは「本当に効果のある男性育毛剤って何?口コミ調査で分かった事実 」で解説しているので併せてご覧ください。

男性用育毛剤の正しい選び方~ドラッグストアで購入する方必見~

医師

ドラッグストアなどの店頭で市販の男性用育毛剤を購入する際、どの商品を選べば良いのか分からない人がほとんどかと思います。

 

市販の男性用育毛剤の正しい選び方は以下の通りなので、参考にしてください。

育毛剤の正しい選び方①育毛剤と発毛剤を見分ける
②育毛剤の配合成分と得たい効果が一致しているか
③育毛剤の使用感やコストパフォーマンス

 

①育毛剤と発毛剤を見分ける~効果には違いがある~

育毛剤と発毛剤のちがい

 

市販の男性用育毛剤を選ぶ時、まず確認していただきたいのが「その商品が本当に育毛剤なのか否か」です。

ドラッグストアなどの店頭では「育毛剤」に似た「発毛剤」も販売されていますが、育毛剤と発毛剤は得られる効果などに違いがあります(上記表を参考)。

 

店頭では「育毛剤」と「発毛剤」が同じコーナーの陳列棚で販売されていることも多々あり、中には同じメーカーで育毛剤と発毛剤の商品名が微妙に違うだけで、見分けるのが難しいことも想定されます。

「育毛剤」と「発毛剤」の店頭での簡単な見分け方は、以下となるので参考にしてください。

見分け方

  • 成分表示欄に「医薬部外品」と記載…育毛剤
  • 成分表示欄に「第一類医薬品」と記載…発毛剤

ちなみに「育毛トニック」「発毛促進剤」と記載されている商品は、全て「育毛剤」です。

育毛剤と発毛剤の効果の違いを知り、間違えて購入しないように注意しましょう。

育毛剤で得られる効果とは

育毛剤は「頭皮環境を整えて“今生えている髪の毛”を太く健康に育てる」という効果があります。

「抜け毛の予防をしたい」「髪を太くしたい」「ボリュームアップしたい」「頭皮環境を改善したい」男性であれば、育毛剤を選ぶのが正解です。

 

育毛剤には厚生労働省が効果・効能を認めた有効成分が一定の濃度で配合されているため、商品の成分表示欄に記載される分類は「医薬部外品」となります。

育毛剤はごく稀に個人差などで痒みなどの皮膚トラブルを引き起こすことがありますが、医薬品ではないので重篤な副作用などがほとんどないのも特徴です。

育毛剤の効果について、詳しくは「【医師監修】育毛剤は効果がないのか?あるのか?効果的な使い方・成分・期間 」をご覧ください。

発毛剤で得られる効果とは

発毛剤は「壮年性脱毛症(AGA/男性型脱毛症)の影響で生えなくなった髪を生やす」という効果があります。

分かりやすく言うと、前髪の生え際(M字やU字)やつむじ(O型)の脱毛箇所に、髪を生やす効果があるということです。

 

発毛剤には医療用医薬品に分類される有効成分「ミノキシジル(一般的には男性は5%、女性は1%)」が配合されています。

ミノキシジルの外用による有用性は、日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版 」でも推奨度Aとなっています。

発毛剤には皮膚トラブル・めまい・頭痛などの副作用が報告されていますが、発症は稀なので過度に心配する必要はありません。

②育毛剤の配合成分と得たい効果が一致しているか

成分

ドラッグストアで市販の男性用育毛剤を選ぶ時、次に確認していただきたいのが「育毛剤で得たい効果と配合成分が一致しているか」です。

先述した通り育毛剤は医薬部外品で、厚生労働省が効果・効能を認めた有効成分が一定濃度で配合されています。

ただ、厚生労働省が認めた有効成分は沢山あるため、その育毛剤に配合されている成分と目的が一致していなければ意味がないのです。

 

育毛剤の有効成分は、目的別で3種類に分類されます。

育毛剤の配合成分別の目的

  • 髪の成長を促進させる
  • 抜け毛の予防をする
  • 頭皮環境を改善させる

医薬部外品は化粧品とは違い、商品の成分表示欄に全成分の記載はされていません(全成分記載されている商品もありますが)。

ただ、厚生労働省が認めた有効成分や配合量の記載義務があるため、育毛剤に記載されている有効成分でどのような効果を得られるのかを見極めることが大切です。

髪の成長を促進させる成分

髪の毛は毛根組織内にある毛母細胞が、毛細血管から栄養を摂ることで成長します。

育毛剤に配合されている有効成分で「毛母細胞の活性化」「血行促進」ができれば、髪の成長促進が期待できます。

目的 成分
毛母細胞の活性化 ・アデノシン

・パントテニールエチルエーテル

・t-フラバノン

・塩化カルプロニウム

血行促進 ・センブリエキス

・ナイアシンアミド

・カプサイシン

・L-アルギニン

・イチョウ葉エキス

・ショウブ根エキス

※ごく一部のみ記載しています。

抜け毛の予防をする成分

抜け毛は様々な原因が考えられますが、男性ホルモンテストステロンが活性化した「ジヒドロテストステロン(DHT)」による影響が考えられます。

DHTへの活性化を抑制し、抜け毛を防止することが大切です。

目的 成分
抜け毛予防 ・ノコギリヤシ

・オレアノール酸

・ビオチン

・L-リシン塩酸塩

・キャピシル

・ヒオウギエキス

※ごく一部のみ記載しています。

頭皮環境を改善させる成分

不健康な頭皮環境では、健康な髪は育ちません。

健康な頭皮環境を保つには、皮脂の抑制・炎症の抑制・保湿が大切です。

目的 成分
炎症の抑制 ・イオウ

・サクラ葉エキス

・ビワ葉エキス

・グリチルリチン酸ジカリウム

皮脂の抑制 ・アスコルビン酸

(ビタミンC/ビタミンC誘導体)

・カシュウ

頭皮の保湿 ・N-アセチルグルコミンサン

・アロエエキス

・フコイダン

・加水分解エラスチン

・ユキノシタエキス

・ココナッツオイル

※ごく一部のみ記載しています。

③育毛剤の使用感やコストパフォーマンス

コストパフォーマンス

ドラッグストアで市販の男性用育毛剤を選ぶ時、最後に確認していただきたいのが「使用感」「コストパフォーマンス」です。

というのも、育毛剤の効果を実感し始めるには最低でも3~6ヶ月は必要なため、継続できるか否かはとても重要です。

 

育毛剤の効果が現れるのは、ヘアサイクルの「休止期」にあたる生まれたての髪で、この髪が頭皮から出て伸びるまでは6ヶ月以上はかかります。

育毛剤は長期間継続して効果を感じる物だからこそ、使用感やコストパフォーマンスをチェックすることは大切です。

 

育毛剤を選ぶポイント・香り・商品タイプ(ジェットタイプorスプレー)・清涼感 等の使用感
・継続しやすい価格かどうか

育毛剤の使用感をチェック

育毛剤の使用感、例えば以下の内容は必ずチェックしましょう。

  • 香り
  • 商品タイプ
  • 清涼感

香りや商品タイプ(ジェットタイプorスプレー)による使い心地は、店頭でお試しできれば良いですが、もし無理な場合はネットでその商品の口コミ評判をチェックしましょう。

 

また、男性用育毛剤は清涼感を出すために、アルコール(エタノール)が配合されている商品がほとんどです。

アルコールは一時的に毛細血管を拡張させる働きがあるため、決して悪い成分ではありません。

ただ、アルコールの配合量が多い(清涼感が強い)と、アレルギーや乾燥肌の男性の場合、頭皮トラブルの元になる可能性もあります。

頭皮タイプに合わせて、清涼感(アルコール)の強さに注意しましょう。

育毛剤のコストパフォーマンスをチェック

育毛剤は最低でも6ヶ月は継続して使用するため、あなたが継続できる金額の育毛剤を選びましょう。

男性用育毛剤は安いものだと1本1,000円台の商品から、高いものだと1本1万円程度の商品もあります。

「高額な育毛剤=高級成分が配合されている」と考えられますが、その成分が得たい効果に合っていなければ意味はありません。

 

逆に、安価な育毛剤でも、あなたが得たい効果に合った成分が配合されていれば十分効果を得られます。

継続できる金額の育毛剤で、目的に合った成分が配合されているかどうかを必ず確認しましょう。

育毛剤の効果をアップさせるための知識Q&A

ここまででドラッグストア等で購入できる、男性用育毛剤の選び方について解説しました。

正しい育毛剤を選んだら、次は効果をアップさせる使い方やポイントを知って実践しましょう。

Q:育毛剤の効果をアップさせる使い方は?

育毛剤の効果をアップさせるには、正しい使い方(塗布するタイミング)を知ることが大切です。

育毛剤の正しい使い方①頭皮を洗髪して清潔にする
②ドライヤーで7~8割乾かす
③育毛剤を頭皮全体に塗布
④頭皮マッサージをして血行促進

育毛剤を塗布するタイミングは、洗髪後の清潔な頭皮で、なおかつ髪をドライヤーで7~8割乾した後です。

髪が濡れていては育毛剤の成分も流れてしまいますし、育毛剤を塗布した後に髪を自然乾燥させると雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

 

育毛剤を使用するタイミングについて、詳しくは「【医師監修】育毛剤はタイミングが大事!正しい使い方と使い始める時期 」をご覧ください。

Q:育毛剤とスカルプシャンプーは併用した方が良い?

育毛剤を使用されるのであれば、スカルプシャンプーも併用されることをおすすめします。

というのも、スカルプシャンプーは、育毛剤を浸透しやすい頭皮環境に整えてくれるためです。

「スカルプシャンプーを使分ければ育毛剤の効果が落ちる」とは言いませんが、頭皮タイプに会わないシャンプーを使用することで、頭皮環境が悪化している可能性もあります。

スカルプシャンプーと頭皮環境について、詳しくは「【医師監修】抜け毛予防シャンプーで抜け毛本数は減る?選び方やおすすめは? 」をご覧ください。

Q:薄毛・抜け毛対策には食事や食べ物が重要って本当?

薄毛・抜け毛対策をする場合、育毛剤を使用するだけではなく、食事や食べ物に気を付けることも大切です。

薄毛や抜け毛の根本原因はヘアサイクルの乱れですが、ヘアサイクルが乱れるのは様々な要因が考えられます。

 

例えば、偏った食生活による栄養不足、乱れた生活習慣による血流の悪化やホルモンバランスの乱れ、間違えたヘアケアによる頭皮環境の悪化などですね。

育毛剤だけではなく、食べ物・生活習慣・ヘアケアなどを徹底的に見直すことが大切です。

 

薄毛・抜け毛の原因と対策について、詳しくは「【医師監修】薄毛・抜け毛の原因と対策方法を年齢&症状別に解説 」をご覧ください。

また、抜け毛予防におすすめの食べ物について、詳しくは「【図解】抜け毛を予防する食べ物大全~最強の食材&メニュー 」をご覧ください。