マイクロニードルパッチが「効果なし」と言われる理由と正しい使い方
マイクロニードルパッチは、目元やほうれい線などの気になる部分に貼るだけで集中美容ケアができるアイテム。近年は美容への関心が高い人達を中心に注目を集めています。
しかし、マイクロニードルパッチを使用した方の中には「効果がなかった」という声も少なくありません。
今回は、マイクロニードルパッチの効果を実感できない理由から正しい使い方までを詳しく解説します。
この記事の監修者
吉岡 容子
医療法人容紘会高梨医院院長
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設。
本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨しているわけではございません。
マイクロニードルパッチとは
マイクロニードルパッチとは、美容成分を含ませたマイクロサイズ(約0.001mm)の小さな針をパッチに敷き詰めたシート状美容液。「針状美容液」とも呼ばれます。
マイクロニードルパッチの魅力
マイクロニードルパッチの魅力は大きく4つあります。
① 美容成分を角質層まで届けられる
マイクロニードルパッチの針は肌の角質層まで入り込み、数時間かけて美容成分が溶け出す仕組みとなっています。
マイクロニードルパッチの強みは、化粧水や美容液とは違って、肌の内部に美容成分をダイレクトに届けられること。肌へ浸透させるのが難しい高分子の美容成分を深く、確実に浸透させられるため、高い美容効果を期待できます。
② 肌本来の再生力が促される
マイクロニードルパッチは針によって肌に微細な穴を開けることになりますが、その修復の過程で肌本来が持つ再生力を促す効果を期待できます。
肌本来の再生力=ターンオーバーの促進につながり、肌荒れやシミ、シワの改善を期待できます。
肌のターンオーバーについては「【図解】肌のターンオーバーとは?年齢とともに周期が遅くなる原因&対策」で詳しく解説しています。
③ 悩みに合わせて使い分けできる
マイクロニードルパッチは、目元やほうれい線など気になる部分にピンポイントに美容成分を届けることができます。また、シワやたるみ、シミ、ニキビなどの悩みに合わせて、それぞれに特化した商品(配合成分)を選ぶこともできます。
※マイクロニードルパッチの選び方については後述します
④ 貼るだけなので手軽
マイクロニードルパッチは貼るだけなので、忙しい人でも手軽にケアできます。また、毎日使用する必要はなく、週に1回もしくは2回程度の頻度の使用で十分なのも嬉しいポイントといえるでしょう。
マイクロニードルパッチが「効果なし」と言われる理由
前述したように、マイクロニードルパッチは高い美容効果を期待できるスキンケアアイテム。しかし、その効果を実感できなかった方も少なくありません。
ここでは、マイクロニードルパッチの効果を実感できなかった理由、デメリットについて考察していきます。
① 効果を実感するまでに時間がかかる
「マイクロニードルパッチを試したけど、全く効果がなかった」という方は少なくありません。その理由として考えられるのは使用期間が短すぎること。
マイクロニードルパッチは即効性を期待できるものではありません。継続して使用することで徐々に効果を実感できるものなので、数回使用しただけでは効果を実感するのは難しいです。
個人差はあるものの、3ヶ月〜半年は継続して使用するようにしましょう。
② 痛い、危険である
マイクロニードルパッチの針は非常に細いとはいえ、多少の痛みを感じる方はいます。効果とは直接関係はありませんが、使用感に不安を抱く方は多いでしょう。
また、針を肌に刺すことの危険性を危惧する方も少なくありません。実際にマイクロニードルパッチを使用して肌トラブルが起きる可能性はゼロではないので、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
なお、マイクロニードルパッチを使用して痛みが続く場合は使用を中止しましょう。
マイクロニードルパッチの危険性については「マイクロニードルパッチは危険?肌に針を刺すニードルは安全なのか。」で詳しく解説しています。
③ 肌全体は保湿できない
マイクロニードルパッチは、保湿効果のある成分を含んでいるものが多いですが、その効果はあくまでも部分的。肌全体の保湿を期待するのはお門違いといえます。
肌の保湿のためには、化粧水や乳液などで補うようにしましょう。
④ 敏感肌には使えない
マイクロニードルパッチは肌に刺激を与えるので、敏感肌の方には向いていません。
また、敏感肌でなくても赤み、ヒリつきがある肌には使わないようにしましょう。
⑤ 重度のニキビ跡には効かない
マイクロニードルパッチは、肌にハリを与えるコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞を刺激し、活性化させることによって、ニキビ跡の改善を促します。
しかし、マイクロニードルで刺激できる線維芽細胞には限界があるため、重度のニキビ跡にはほとんど効果がありません。重度のニキビ跡にお悩みの方は、専門の医療機関にご相談ください。
⑥ 剝がれる
マイクロニードルパッチは粘着力が弱いものがあり、使用中に剝がれてしまうケースも少なくありません。マイクロニードルパッチの効果を得るためには、剝がれにくくするための工夫が必要となります。
マイクロニードルパッチの正しい使い方
それでは、マイクロニードルパッチの効果を最大限引き出すための正しい使い方を解説します。
なお、商品ごとに定められた使用法を守ることは原則です。
① 肌に化粧水が馴染んでから使用する
マイクロニードルパッチは洗顔後に、化粧水で肌を整えてから使用するのが基本です。事前にうるおいをチャージすることで、マイクロニードルパッチの効果は高まります。
ただ、肌に水分が残っている状態だとマイクロニードルパッチをうまく貼れないので、化粧水が肌になじんだのを確認してから貼るようにしましょう。
また、マイクロニードルパッチは清潔な手で扱うようにしましょう。
② しっかり押し当てる
粘着力を弱めないために、マイクロニードルパッチは1回で貼るようにします。貼った後は、指の腹で軽く押し当てて密着させましょう。
③ 使用後はしっかり保湿する
先述したように、マイクロニードルパッチの保湿効果は限定的です。マイクロニードルパッチを使用した後は、化粧水や乳液などを使って肌を保湿しましょう。
④ 継続して使う
マイクロニードルパッチは週に1回、または2回程度の使用を推奨している商品がほとんど。毎日使用するものではないので、つい忘れてしまうことがあります。
マイクロニードルパッチはコンスタントに使用してこそ効果を発揮するものなので、「毎週日曜日に使用する」「4日に1回使用する」など計画的に使用するようにしましょう。
マイクロニードルパッチの選び方
マイクロニードルパッチは、様々なメーカーから多数の商品が販売されています。ここでは、マイクロニードルパッチを選ぶ際のポイント(観点)を解説します。
観点① 成分
マイクロニードルパッチの主成分はヒアルロン酸であることが多いですが、それ以外の配合成分は商品によって大きく異なるため、自身の肌悩みにあった成分を選びましょう。
肌悩み | 成分 |
シワ、たるみ | セラミド、アミノ酸、コラーゲン、ナイアシンアミド、レチノール |
くすみ | ビタミンC(ビタミンC誘導体)、ナイアシンアミド |
ニキビ跡 | ビタミンC(ビタミンC誘導体) |
また、無添加であるかどうかも見極めポイントの一つといえます。
観点② 形状
マイクロニードルパッチの形状は円形や楕円形があり、サイズも商品によって異なります。楕円形の場合はカーブが緩やかなタイプ、くの字に近いタイプがあるため、使いやすいものを選びましょう。
針の形状も円錐形と円錐楕円形があり、円錐楕円形は、円錐形よりも太さがあり、チクッと感が弱く折れにくいというメリットがあります。
観点③ 針の本数
マイクロニードルパッチは商品によって針の本数が異なり、その数は100〜千本以上と幅があります。
針の本数が多いほど美容効果は高い傾向がありますが、本数が多いと刺さりにくくなることもあるので、マイクロニードルパッチを初めて選ぶ場合は300本前後のものがおすすめです。
観点④ 使用感
マイクロニードルパッチの使用感は実際に使ってみないことにはわかりませんが、初めて購入する場合はユーザーの口コミを参考にするのもいいでしょう。
使用感に不満がなれければ、少なくとも3ヶ月は継続して使用してみて効果を判断しましょう。
マイクロニードルパッチ「ステムセル ショット プレミアム」
「ステムセル ショット プレミアム」は、日本初(※)のヒト臍帯血幹細胞培養液(整肌成分)を配合したマイクロニードルシート。
※1 日本で初めて製造した、ヒト臍帯血幹細胞培養液を配合したマイクロニードルシート(TPCマーケティングリサーチ調べ2022/12/27時点)
ヒト臍帯血幹細胞培養液とは、へその緒に含まれる幹細胞を培養し、整肌因子を凝縮したものであり、肌のハリを維持するために不可欠なコラーゲン、エラスチンの生成をサポートします。
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