【図解】日焼け止めの塗り方～顔・ボディなどの部位別にポイントを紹介～

2024/05/09Life,Skincare

「日焼け止めを塗っているのに、日焼けをしてしまう」

そんな方は日焼け止めの塗り方に問題があるのかもしれません。日焼け止めは正しく塗らないと、効果を十分に発揮してくれません。

この記事では、日焼け止めの塗り方を顔、首、ボディなどの部位別に解説します。

この記事の監修者

 

佐藤 留美

藤崎メディカルクリニック 副院長

現在は同大学の関連病院で呼吸器科・感染症科・アレルギー科として勤務する傍ら、2023年10月より藤崎メディカルクリニック　副院長に就任。
医学博士、日本内科学会認定医・総合内科専門医、日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、日本化学療法学会化学療法認定医・指導医、日本結核病学会抗酸菌症認定医・指導医、日本アレルギー学会アレルギー専門医等を取得。

本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨しているわけではございません。

日焼け止めを塗るときに押さえておきたいポイント

塗り方を解説する前に、まずは日焼け止めを塗る上で押さえておきたいポイントをご紹介します。

量はたっぷりと使う

「沢山使うのはもったいない」と思って、日焼け止めを少量だけ取って、薄く広げるような使い方をしていませんか？

少量の日焼け止めでは十分な効果を発揮してくれません。少量だと塗りムラが出るだけでなく、塗った箇所であっても紫外線のダメージを受けてしまいます。

日焼け止めの適量の目安は以下の通りです。

液状タイプの日焼け止め：1円玉2枚 乳液・クリームタイプの日焼け止め：パール粒2粒

上記の量はあくまで目安なので、製品によって異なります。

部位ごとに分けて塗る

日焼け止めを手のひらに大量に出して、それを顔や体の全体に塗っていませんか？

日焼け止めは部位ごとに直接乗せて塗るのが基本です。また、塗り広げる際もあまりこすらないようにしましょう。塗り方について詳しくは後述しています。

1回ではなく、こまめに塗り直す

外出前に日焼け止めを一度だけ塗って、終わっていませんか？

日焼け止めは汗やこすれで落ちてしまうので、2～3時間おきに塗るのがベスト。汗やこすれがなかったとしても、紫外線吸収剤を使用している日焼け止めは、一定量の紫外線を吸収すると効果が弱まってしまうので塗り直しが必要です。

ファンデ下地もまめに塗り直そう

汗をかくと日焼け止めだけでなくメイクも流れ落ちてしまうので、UVケアできるファンデーションやファンデ下地も一緒に塗り直すようにしましょう。

塗る前に保湿をする

肌が乾燥していると、皮脂の分泌が過剰になるので、その状態で日焼け止めを塗ると皮脂崩れを起こす可能性があります。事前に保湿することで、日焼け止めが肌にしっかりと浸透します。

日焼け止めを塗る順番は化粧水、乳液の後です。

①    化粧水（必要なら美容液） ↓ ②    乳液（必要ならクリーム） ↓ ③    日焼け止め ↓ ④    化粧下地 ↓ ⑤    ファンデーション

例外として、スプレー・ミストタイプ、パウダータイプの日焼け止めは、メイク後でも使えます。

スキンケアアイテムの順番については「スキンケアの正しい順番は？朝と夜で異なる理由＆パック方法を解説」で詳しく解説しています。

昨年使い残した日焼け止めを使用しない

日焼け止めを夏の時期しか塗らない方は昨年の日焼け止めが残っているかもしれませんが、使用しないようにしましょう。

化粧品の消費期限は基本的に未開封で3年、開封後は1年とされています。開封後は中身が酸化するので、できる限り3ヶ月以内に使い切るのが理想です。

【部位別】日焼け止めの正しい塗り方

それでは、日焼け止めの正しい塗り方を顔、首・デコルテ、ボディに分けて解説します。

顔への塗り方

【ポイント】 ①    7点置きが基本 ②    中指と薬指の2本だけ使って塗り広げる ③    眉間や小鼻なども抜け目なく塗る

7点置きが基本

日焼け止めは日焼けしやすい部分に厚めに塗るのが基本です。額・鼻・左右の頬・あご・左右のこめかみの7点において、そこを起点に塗り広げましょう。

中指と薬指の2本だけ使って塗り広げる

塗り広げる際は、日焼け止めが手につく範囲を最小限にするために、中指と薬指（もしくは人差し指）の2本だけ使いましょう。塗り広げ方は上図の通りです。フェイスラインは往復させながら塗り広げましょう。

眉間や小鼻なども抜け目なく塗る

小鼻のわき、口角、上まぶたなどの塗り忘れしやすい部分まで、しっかりと塗れているかどうかを最後に確認しましょう。また、唇も見落としがちなポイントなので、UVカット効果のあるリップクリームを使ってケアしましょう。

首・デコルテへの塗り方

【ポイント】 ①    首やえり足にかけて数か所おいて、下から上に向かって塗り広げる ②    あご下や耳の後ろまで抜け目なく塗る

 首からえり足にかけて数か所おいて、下から上に向かって塗り広げる

日焼け止めを適量手のひらに取り、首からえり足（首の後ろ側の髪の生え際）部分にかけて数か所おき、それを中指と薬指を使って、下から上に向かって塗り広げましょう。

あご下や耳の後ろまで抜け目なく塗る

あご下部分は塗り忘れしやすいので、あごをクイっと上げながら塗りましょう。逆に、首の後ろを塗るときは下を向いて耳の後ろまでしっかり塗ります。

最後に、胸元までのデコルテ部分は首からリンパの流れに沿って塗りましょう。

ボディへの塗り方

【ポイント】 ①    肌の上に直線を描くように直接日焼け止めを出す ②    らせんを描くように伸ばす ③    手の甲は塗り忘れやすいので注意

 肌の上に直線を描くように直接日焼け止めを出す

腕、脚などに日焼け止めを塗る際は、直接肌に直線を描くようにつけます。

らせんを描くように伸ばす

 

塗り広げる際は、楕円を描くようにムラなく伸ばします。手のひらを使ってもいいですがこすらないようにやさしく塗りましょう。

顔に塗るときと同じように、往復させながら抜け目なく塗り広げますが、体の側面は塗り忘れしやすいので注意しましょう。

手の甲は塗り忘れやすいので注意

また、意外と見落としがちなのが手の甲です。体全体に塗り終わった後は、手の甲までしっかりと日焼け止めを塗りましょう。

日焼け止めの塗り方に関するQ＆A

男性と女性で日焼け止めの塗り方は変わる？

A. 同じです。

化粧下地やファンデーションを塗る場合も日焼け止めを塗った後なので、日焼け止めの塗り方自体は変わりません。

塗り方は変わらないものの、男性は女性よりも皮脂量が多く、べたつきやすいので男性用の日焼け止めがおすすめ。男性用の日焼け止めはウォータープルーフ仕様のものが多いのが特徴です。

飲む日焼け止めを飲んでいれば塗らなくてもいい？

A. 飲む日焼け止めには紫外線を防ぐ効果はないので、塗りましょう。

飲むタイプの日焼け止めは、日焼けした後に体内で発生する活性酸素を除去する効果、つまり、日焼け後のダメージを軽減する効果があるだけであり、肌への紫外線ダメージを遮断するわけではありません。

紫外線から肌を守るためには塗るタイプの日焼け止めは必須です。

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