予防がカギ!? 抜け毛を誘う夏の2大因子を防ぐ! すっきり頭皮を保つヘアケアの極意
夏が近づくと、気温・湿度とも急上昇。ちょっと動き回っただけで汗をかき、皮脂の増加も気になりますよね。皮脂や汗は、頭皮環境にダメージを与えることも。夏本番に抜け毛を増やさないためにも、今からできる適切なケアを取り入れましょう!
皮脂と汗は本来「頭皮に必要」なもの
【皮脂】
・表面に薄い膜を張ることで、肌(頭皮)を乾燥や刺激から守る
・頭皮から分泌された皮脂は、毛髪をコーティングしツヤを与える役割もある
【汗】
・蒸発するときに熱を奪い、体温を調節する
・頭部から出る汗は、大切な脳をクールダウンする働きもある
このようにどちらも大切な働きをしている皮脂・汗ですが、暑さで分泌量が増えると抜け毛を招くことがあります。
抜け毛のリスクを招く!? 夏の皮脂と汗
気温が高まる夏は、皮脂・汗ともに分泌が活発化。どちらも抜け毛を招いてしまう可能性があるのです。
皮脂による頭皮へのダメージ
分泌された皮脂が空気に触れ、紫外線や活性酸素によって酸化すると「過酸化脂質」になります。また、頭皮の表面にいる常在菌が、皮脂を分解することでも過酸化脂質は増えます。
過酸化脂質が発生すること自体は問題ありませんが、過剰に発生したり、長時間頭皮に存在すると炎症を起こし、かゆみやニオイの原因になります。
室内で過ごして皮脂が気にならない場合でも、油断は禁物です。エアコンで湿度が下がると、肌や頭皮は乾燥を防ぐために、ますます皮脂を分泌することがあります。また過度な冷房による血行不良も、頭皮環境にはマイナスです。
汗による頭皮環境の悪化
汗には、発汗量が少ない時は酸性に、多くなるとアルカリ性に傾く性質があります。たくさん汗をかいて肌表面がアルカリ性になると、皮膚の悪玉菌である「黄色ブドウ球菌」が増殖。これが炎症を引き起こして、抜け毛の原因になることがあります。
このような夏の抜け毛リスクを回避するには、皮脂も汗も定期的にきちんと落とすケアが大切。日常のヘアケアのポイントや、注目したいアイテムをチェックしてみましょう。
夏のヘアケアのポイントは?
シャンプーは頭皮に付着した皮脂や汗、ホコリなどの汚れを落とすもの。正しく洗うことで頭皮環境を整え、ハリ・ツヤのある髪を育てることができます。ただし「古い皮脂や汗を落とそう」とするあまり、過剰な洗髪をしていませんか?
皮脂の落としすぎは乾燥を招くもと
いくらシャンプーが良いといっても、日に2回、3回と洗うのは注意が必要です。頭皮のうるおいを守る皮脂が減って乾燥が進むと、抜け毛のリスクを高めてしまいます。
皮脂を適度に残しつつ汗・汚れはすっきり落とすために、以下のポイントを押さえて洗うようにしましょう。
- 髪を濡らす前に軽くブラッシングし、汚れを浮かせておく
- 少しぬるめのお湯ですすぎを行う
- シャンプーを手のひらで軽く泡立ててから頭皮につけ、頭皮をマッサージするように洗う
- 泡が残らないよう、ぬるめのお湯で丁寧にすすぐ
- リンスやコンディショナーは直接頭皮に塗らず、毛先だけに付ける
- 洗髪後はこすらず押さえるようにタオルドライし、ドライヤーで根元から乾燥させる
1~2の過程を取り入れることで汚れが落ちやすくなり、少ないシャンプー量で効率よく洗えます。またシャンプーのすすぎ残しは、頭皮にダメージを与えます。生え際や耳の後ろ、えりあしなど、細かな部分に気を配りながら、3で洗ったときの2~3倍の時間をかけてすすぎましょう。
シャンプーの選び方は?
シャンプーは製品によって洗浄力に違いがあるため、自分の頭皮にあったものを選ぶことがポイントです。皮脂の量に合わせた選び方を簡単に紹介します。
皮脂は普通~少なめ
洗髪からちょうど1日でもとの皮脂量に戻る方や、今のシャンプーだとカサカサするという方は、洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーがおすすめです。パッケージの成分表示の最初に「~グルタミン酸」「~アラニン」「~ベタイン」などと書かれた製品から選んでみましょう。
皮脂は多め
洗髪して1日も経たないのに「頭皮だけでなく、毛髪までベタつく」ようなら皮脂は多め。洗浄力高めの石けん系シャンプーや、皮脂ケア・ニオイケアをうたったシャンプーでさっぱりと洗い上げましょう。
皮脂が多めで、べたつくフケ・かゆみもある
常在菌の働きを抑え、炎症を防ぐ薬用シャンプーを選んでみましょう。有効成分として抗真菌(抗カビ)成分や、抗炎症成分が使われていることがポイントです。
夏こそ適切にシャンプーを活用し、すこやかな頭皮と髪をキープしましょう!
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