シミは消える仕組みとは?前兆はある?タイプ別の適切なケア方法と対策
美白ケアをしているはずなのに
濃くなっているような?
そんな経験はありませんか?
今回は、シミが消える仕組み、消える前兆で起こることについて解説します。
シミの原因は”メラニン”
- 紫外線
- 女性ホルモンの変化
- 肌への刺激
- 活性酸素
など要因は複数ありますが、メカニズムはひとつしかありません。
肌の中のメラノサイトが刺激され、黒色メラニンが生成、蓄積することのみです。
色の濃度や色味に差がでるのは、シミができる位置や皮膚の深さが原因です。
メラニンは、紫外線を吸収して紫外線から肌を守る役割があり、本来悪いものではないです。しかし、過剰に生成されると肌に蓄積されてしまいシミとして現れてしまいます。
シミが消える仕組み
シミは消える?消えない?
美白ケアを始めると気になるポイントです。
正直、簡単に消える方法はありません。ただし、適切なケアや予防を行うことで薄くすることは可能です。
ターンオーバーが正常な皮膚では、メラニンも古い角質のように徐々に皮膚内から排出されます。そのため、シミの原因になるメラニンが肌に溜まりません。これが、肌が本来持っているシミが薄くなる仕組みです。
- メラミン生成を抑える
- メラニンの酸化(黒くなる)を抑える
- ターンオーバーを正常に戻る
シミを薄くしたい場合、原因を抑える、皮膚内のメラミンの排出を促進するという2点からのケアが大切です。肌のターンオーバー20代は30日前後。50代になると55日前後と年齢を重ねると遅くなると言われていますので、年齢を重ねた肌ほど、注意が必要です。若い頃はシミができにくかったのにと思うのは、これが原因の一つです。
シミが消える前兆はある?
美白ケアを始めてしばらくすると、以前よりシミが濃くなったように感じることはないでしょうか。
前述のでもあるようにシミは、ターンオーバーにより排出されます。
- 肌の全体の透明感がアップした
- ターンオーバーにより表面に近くなった
の理由により一時的にシミが濃く感じる場合があります。
ケアを始めて1か月程度で感じる方が多いようですが、肌のターンオーバーのサイクルが遅くなっていることを想定して3ヶ月程度は様子を見る期間としても良いと思います。ただし、肌に異常を感じた場合は、専門医での受診をおすすめします。
消えにくい!真皮層のシミ
ほとんどの場合、メラニンは皮膚の浅い部分(表皮の基底層)にあります。茶色や黒みがかった色調のシミ・そばかすは、この皮膚の比較的浅い部分にあるメラニンが原因であることが多いです。このタイプの浅いところにできたシミは、肌のターンオーバーが正常に行われることで、メラニンが排出され、だんだんと色が薄くなり、消えます。通常のターンオーバーは28日前後です。
しかし、シミの中には28日どころか、何年経っても全く消えないものもあります。それはもしかすると、皮膚の奥深くにある「真皮層」にシミができている可能性があります。この肌奥深くできるシミは「ADM(=後天性真皮メラノサイトーシス)」と呼ばれています。
ADMはメラニン色素を生成するメラノサイトが、従来よりも深い真皮層にあります。そのため、ターンオーバーにもより時間がかかります。表皮層にできたシミの場合約28日で入れ替わるのに対し、ADMの場合は5~6年かかると言われています。そのため、真皮層で生成されたメラニン色素は、なかなか排出されずに蓄積してしまうのです。
見分け方は”色味”と”位置”
できたシミがADMかどうか見分けるには、何を見れば良いのでしょう?
注目すべきはその色味です。
他のシミは、濃淡のある茶褐色ですが、ADMは灰色や青みがかった茶褐色をしている傾向にあります。メラニン色素は、その深さによって、表皮に近いものから褐色→灰色→青色と色が変わって見えます。メラノサイトが肌深層に存在しているADMは、褐色以外にも、灰色や紫色、青色に見えるものもあります。
さらにADMは肝斑などのように、両頬の上部に左右対称に出る傾向にあります。頬骨と下まぶたに点状、もしくは斑状に生じることが最も多いパターンです。鼻根部、こめかみ、目の周りなども発生しやすいと言われています。いずれにせよADMの場合、メラノサイトが肌深層に存在しており、他のシミと混在することが多く、判別が難しいのが特徴です。
真皮層のシミを予防する方法
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は皮膚の深い層である真皮層にあるため、一般的な美白化粧品の成分はほとんど届かず、薄くなりづらいです。
シミを薄くする方法は、イオン導入やレーザー治療があります。
イオン導入は、微弱な電流を使って、そのままでは浸透しにくいビタミンC誘導体やプラセンタなどの美容成分を肌の奥へと届けることです。手で直接塗るよりも浸透力が高く、ターンオーバーを活性化させたり、活性酸素を除去することが可能になると言われています。クリニックなどで施術を受けられるほか、家庭用のイオン導入美顔器も販売されています。しかし、高いものだと5万円近く。毎日機械を出して使うことが手間になり、結局やらないままになっている方も多いようです。
レーザー治療の場合、クリニックによって効果はまちまちですが、一時的には薄くすることが可能なことが多いです。そのため即効性を求める方には、もっとも適しているでしょう。しかし稀に、シミをとったはずの部分に濃いシミができる場合があります。
レーザー施術を受けると、肌が炎症状態になります。そのため、その部分にかえってシミができ肌が黒ずむのです。価格も直径1cmで1万円〜と高価格になるため、少しハードルの高い選択肢となります。
ビタミンCの還元作用
ビタミンCは美白化粧品やエステや注射などでも使用されるように、シミやそばかすを薄くする還元作用があります。そしてクリニックへの通院や、高価な美顔器よりも、手軽に使うことができるのがビタミンCのメリットと言えるでしょう。
しかし、ビタミンCはそのままの状態でお肌に塗っても、吸収されづらく、空気に触れるとすぐに酸化してしまう弱点がありました。そこで、お肌に吸収されやすいようビタミンCを加工した「ビタブリッドCフェイス」が役立ちます。
細胞内計測。写真内緑色部分が『ビタブリッドC』から浸透したビタミンC(マウス)
評価機関:ソウル大学 新素材共同研究所
上の図で緑色になっているところが、ビタブリッドCフェイスが浸透した部分です。ビタブリッドCフェイスは、世界で特許を取っている特殊な技術。壊れやすいビタミンCを、酸化亜鉛の球体に閉じ込め、挟み込むことで、安定的に肌に浸透させることができるようになりました。ビタブリッドCフェイスを塗り続けることが将来的にシミをつくらせないために大切です。