ピリ辛料理で育毛促進!?髪と頭皮にまつわる夏の都市伝説を検証!
誰でも一度は「ワカメを食べれば髪が生える」と聞いたことありますよね。この説は科学的根拠がないとされていますが、世の中には他にも、薄毛・抜け毛にまつわる俗説や都市伝説がたくさんあります。
今回はそのなかから、夏によく聞く話を3つピックアップして検証!あわせて夏の髪・頭皮に良い習慣とはなにか、考えてみませんか?
都市伝説その1:スパイシーフードで育毛促進?
暑さで食欲の落ちる夏は、スパイシーなピリ辛料理にそそられますよね。ピリ辛料理に多く含まれる唐辛子には、食欲増進、発汗作用などがあります。はたして育毛の効果もあるのでしょうか。
唐辛子に含まれるカプサイシンには、血行を促す働きが。そのため、健やかな髪の発育にはプラスに働くと考えられます。
また、毛母細胞の働きを活性化させるホルモン「IGF-1」を増やすには、カプサイシンとイソフラボンを一緒に摂取するのが効果的との説もあるんです!
(岡嶋研二. 百薬の長の効能のメカニズムを探る, 醸協 2010; 105(5): 285-293)
カプサイシンとイソフラボンを同時に摂るならこの料理!
カプサイシンとイソフラボンを一緒に摂るなら、麻婆豆腐やチゲ鍋などがおすすめ。いつも食べている豆腐や納豆にキムチや明太子をプラスしたり、カレーライスに豆乳を添えてもいいですね!
ただしカプサイシンの摂り過ぎは、胃やのどの粘膜を傷つけます。さらに、かいた汗をそのままにしていると頭皮がムレて雑菌を発生させたり、頭皮に炎症を起こす黄色ブドウ球菌の増殖を招いたりすることも。
夏はピリ辛料理を適度に楽しみつつ、汗をかいたらこまめに拭き取りたいですね。
都市伝説その2:海やプールで泳ぐと薄毛になる?
「マリンスポーツのしすぎは薄毛を招く」という人もいれば、「そんなわけない!海水はミネラル豊富だから、髪にも良いはず」と反論する人も。はたして、どちらが正しいのでしょうか。
確かにずっと水に浸かっていると、肌や頭皮に含まれる天然保湿因子やセラミドといった保湿成分が流出しやすくなります。すると頭皮の乾燥から、抜け毛が増えることも考えられるでしょう。
さらに海水に含まれる塩分やプールの塩素は、頭皮の刺激になることが。また頭皮がいつまでも湿っていると雑菌が発生し、頭皮環境が悪化しやすくなります。加えて屋外で泳ぐときは、紫外線ダメージにも気をつける必要がありますね。
つまりマリンスポーツや水泳には「薄毛を招く要因が少なからずある」というのが実情。でもその後のヘアケアを正しく行うことで、ダメージを食い止めることが可能です。
水から上がったらすぐさま正しいヘアケアを!
海水浴やプールの後は、すぐに真水で付着した塩分や塩素、汗などを洗い流しましょう。そして濡れたまま放置せず、タオルで水気を拭き取ってからドライヤーで乾燥させます。
ドライヤーを使うときは、髪や頭皮に熱ダメージを与えないよう、送風口を15~20㎝ほど離しましょう。熱が一か所に集中しないよう、ドライヤーを左右に揺らしながら乾燥させるのがコツです。
都市伝説その3:帽子を被るとムレて薄毛に?
この手の話も、よく聞きますよね。考えられるのはやはり「頭皮のムレ」でしょうか。
特に夏場は汗や皮脂が増えて、雑菌が繁殖。かゆみやニオイとともに、頭皮環境が悪化するのではないかと心配になりますよね。
でも帽子には、「夏の紫外線ダメージから頭皮を守る」という嬉しいメリットが!
<紫外線が髪や頭皮に与える主なダメージ>
- 頭皮表面を日焼けさせ、頭皮環境を悪化させる
- 頭皮に分泌された皮脂を酸化させ、刺激物質に変える
- 活性酸素を発生させ、毛髪を作る細胞やDNA、真皮のコラーゲンにダメージを与える
- 毛髪のメラニンを分解して変色させるほか、タンパク質構造を壊して切れ毛・枝毛の原因に
このように紫外線は、髪や頭皮に様々なダメージを与えます。夏に帽子を被るなら、以下のポイントを重視して選んでみては?
- 通気性がよく、頭部をしめつけすぎない
- 抗菌・防臭加工が施されている
- UVカット率が高い
また、汗をかいたらこまめに拭く、1日1度はシャンプーして汗や皮脂を落とす、脱いだ帽子はしっかり乾燥させる…などの工夫も取り入れましょう。
疑問解消!正しい頭皮ケアで夏を満喫しよう
いかがでしたか?都市伝説には正しいものもあれば、怪しいものもありましたね。
猛暑や強い陽ざしの下でも夏を満喫するために、正しいケアを継続しましょう!
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