この夏「シミ・たるみ」を作らないために!知っておきたい3つの美容習慣
今年もまた、暑い夏がやってきますね。強力な紫外線や引き出す汗、室内外の温度差にさらされるうち、いつのまにか肌がぐったり、「夏バテ肌」になる可能性が。「肌がゴワついて化粧水が浸透しない」「ハリ・ツヤがない」「くすんで見える」…といった悩みも増えているころ。
疲れが肌に出るその前に、スキンケアはもちろんのこと内側からのケアも取り入れてみてはいかがでしょうか。今回は食事や入浴など、インナーケアのコツをお届けします。
夏に肌が疲れやすくなる理由とは?
蒸し暑い毎日が続くと、食欲が落ちて体調を崩しやすくなりますよね。肌も同じように調子を崩していくことが。特に以下のような要素に、注意しましょう。
冷房だけじゃない!●●でも肌の乾燥が悪化!?
蒸し風呂のような外から室内に入ったときの、エアコンの冷気はまるで天国。でもご存じのようにエアコンは部屋の湿度を低下させるため、乾燥肌の原因となります。
加えて、実は冷たいドリンクでも肌が乾燥するといわれています。なぜなら、身体が冷えて血流が停滞、肌に栄養が行き渡らなくなることが原因だとか。
うるおい・ハリが失われる原因は、夜の●●だった
肌の生まれ変わりを促すターンオーバーは、就寝中に活発に行われます。ところが熱帯夜が続くと、寝つけなくなったり眠りが浅くなったりしてターンオーバーが乱れがちに。すこやかな肌が作られにくくなり、うるおいやハリも失われてしまいます。
もちろん夏の紫外線も肌の大敵!
この時期からさらに増えてくるUV-Bは、日焼けやシミ・そばかすの原因に。加えて肌表面にダメージを与え、肌荒れや乾燥を引き起こします。夏は日焼け止めなどのUV対策で、肌をしっかり守りましょう。
ここからは、お疲れ肌の回復を助ける3つのポイントを紹介します!
POINT1:美肌を作るコツは毎日の食事から!
肌や身体は、毎日少しずつ生まれ変わっています。すこやかな肌を作るには、毎日さまざまな栄養をバランスよく摂取することが基本。加えて肌の乾燥や冷え、紫外線ダメージが気になるときのおすすめ食材も覚えておきましょう。
乾燥や冷え対策で摂るべき食材とは?
体内のあらゆる細胞の材料となるのがタンパク質。そしてタンパク質の代謝を促すには、ビタミンやミネラルが欠かせません。うるおう美肌を作るために、このような栄養を意識して摂りましょう。
- タンパク質…肉や魚、卵、大豆食品など
- ビタミン…緑黄色野菜、果物、ナッツ類など
- ミネラル(特に亜鉛や鉄)…牡蠣、うなぎ、マグロ、ホウレンソウなど
また、ショウガの辛み成分には体内で熱を作る作用、手足まで血流を行き渡らせる作用があります[1]。これらの作用は生のショウガよりも加熱や乾燥させたほうが強くなるので、温かい料理や飲み物に加えてみましょう。
さらに、ニンジンやタマネギ、ゴボウといった根菜や、玄米・黒砂糖などの精製されていない食材も、東洋医学で陽性の食材に分類され、身体を温めるといわれています。
([1]夏野豊樹ほか 生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果, 人間工学 2009; 45(4): 236-241)
カフェで注文するなら絶対コレ!
炎天下でカフェを見つけるとうれしいですよね。肌のためを思うなら、何を注文しますか? 紫外線を浴びると、肌のなかでは活性酸素が発生。メラニンを作らせ、シワ・たるみを引き起こすなどして肌の老化を進行させます。
そこで摂っておきたいのが、活性酸素の働きを抑える「抗酸化物質」。実はコーヒーには、クロロゲン酸という抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているんです!さらに近年は「角層の水分量を増やして肌状態を改善」との研究報告もあるんですよ[2]。
ただしアイスコーヒーやフラペチーノばかりだと、身体を冷やすので気をつけて。また、お砂糖やクリームもなるべく控えめにしましょう。糖質は活性酸素と並ぶ美容の大敵「糖化(とうか)」を招き、肌のくすみ、弾力低下、シミにつながってしまいます。
([2]上田 早智江ほか コーヒーポリフェノールの摂取による乾燥肌およびストレス症状への効果, 皮膚の科学 2017: 16(5); 347-355)
POINT2:暑い夏でも絶対「お風呂に浸かるべき!」
うだるように暑い夏。ついシャワーだけですませがちですが、ゆったりお風呂に浸かると多くのメリットが得られますよ。
身体が芯から温まってリラックス
冷房の効いた室内で過ごすと身体が冷え、自律神経の乱れから不眠や肩こりに悩まされやすくなります。冷房に慣れた身体は夏でも汗をかきづらく、体温調節がしにくくなることも。
そんなときはぜひ、お風呂に浸かりましょう。温熱効果で身体が温まり、水圧作用で血流が促され、手や足先までポカポカに。ぬるめのお湯にゆっくり浸かると副交感神経が優位になり、心身のリラックス効果も得られます。もちろん入浴前や入浴後は、水分補給を忘れないようにしてくださいね。
快眠にお風呂を活用するコツ
お風呂は睡眠の質を上げるにも役立ちます。自然で深い眠りを得るには、ベッドに入る前に体温を一時的に上げておくのが効果的。そのため就寝の2~3時間前に、38~40度のぬるめのお湯に15~20分ほど浸かるのがいいんです。「暑くて長く入浴できない」というなら、半身浴でも十分に効果が得られますよ。
ただしお湯に長く浸かると肌から保湿成分が流れて乾燥しやすくなるので、入浴後は身体・顔の保湿ケアもお忘れなく。
POINT3:いざ夏へ!ビタミンCで準備万全!
夏といえば、スキンケア向けのビタミンCも大活躍。ビタミンCには「メラニン生成に関わる酵素の働きを抑制する」効果と、「一度作られてしまった黒色メラニンを淡色に還元する」効果があり、1本で2度おいしい美白有効成分なのです。
さらに2018年の研究によると、紫外線(UV-B)を浴びる前にビタミンCを肌に塗ることで、肌への紫外線ダメージを抑える効果も!
クリアでいきいきとした美肌づくりに、食事と入浴、そしてビタミンCをぜひ役立ててくださいね!