男女で違う? ダイエットで痩せる順番とは~顔やデコルテ、背中…はいつ痩せる?~
ダイエットにおける痩せる順番について特集します。「部分痩せしたい!」「気になる部位が痩せなくて困っている……」という方はぜひ参考にしてください。痩せ始めのサインについても触れているので、今のダイエット方法で合っているのかどうかを悩んでいる方もぜひご一読ください。
「二の腕を細くしたい!」「下っ腹をなくしたい!」など、人によって気になるパーツは異なるものです。
それだけにダイエットをしていて、「思ったように気になるパーツが痩せない……今のダイエット方法は間違っているのかな……」「この部位はいつ痩せるんだろう?」と不安になる方も多いでしょう。
この記事では、ダイエットで痩せる順番について特集します。「部分痩せしたい!」または「気になる部位が痩せなくて困っている」という方は、せひ参考にしてください。
この記事の監修者
医療法人容紘会高梨医院院長
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設
本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません
胸から痩せるはウソって本当?痩せる順番の真実
女性の間ではよく「ダイエットをすると胸から痩せる」と言われます。しかし、これについては医学的根拠がまったくないことをご存じでしょうか。
胸は自分でも普段から目視しやすいうえ、ブラジャーという基本的にぴったりフィットするものを身に着ける習慣があることから、ほかのパーツよりもサイズの変化を感じやすいため言われるようになったと考えられています。
医学的な観点からいうと、痩せづらいといわれる太もも以上に胸の脂肪は落ちにくいというのが真実です。
このように自分の体のことながら、実は知らない「痩せる順番の真実」について、まずは医学的な視点から解説します。
一般的な痩せる順番
そもそも皮下脂肪には、飢餓に備えての栄養としての役割のほか、内臓を守るという役割があります。そのため、特に内臓の中でも生命の維持に必要不可欠となる肝臓の近くには脂肪がつきやすく、落ちにくいというのが皮下脂肪の特徴です。
つまりメカニズムとしては、肝臓に遠いパーツほど痩せやすいとされ、痩せる順番としては以下が定説とされています。
1.手首、足首 2.ふくらはぎ 3.肩周り(デコルテ含む) 4.二の腕 5.太もも 6.胸 7.お腹、背中 8.腰(ウエスト) 9.お尻 10.顔 |
内臓に近いお腹や腰よりもお尻の脂肪が落ちにくいのは、女性の場合は子宮を守る役割があるからです。同様に顔も脳を守る役割があるため、脂肪が落ちにくいとされています。
以上のことから、気になっているパーツにダイエットの効果が目に見えず、焦ったときは「より痩せやすい部位に目を向ける」ことが大切です。
たとえばダイエットを開始してから手首や足首がスラッとしたと感じているのであれば、それは痩せ始めのサインです。「痩せ始めている=ダイエットはスムーズである」と信じて続けていれば、気になるパーツもそのうち痩せていくはずです。
体感としての痩せる順番には個人差が大きい
胸の例があるように、医学的にいわれる痩せる順番と体感が合致する方はほとんどいません。そこで、理論と体感で大きな差が出る理由をここでは解説します。
男女で痩せる順番に体感の差がある理由
まずはダイエット中の男女間でよく見られる痩せる順番の体感差について、見ていきましょう。
男性は「お腹から痩せた」「お腹はすぐ痩せる」といった認識を持っている方が多い傾向にあります。これに対し、女性は「お腹は痩せにくい」「痩せる順番はかなり後のほう」だと認識している方が多いでしょう。
このような体感の違いが生まれる理由は、ホルモンバランスの違いにより男性は内臓脂肪型の肥満が多く、女性は皮下脂肪型の肥満が多い傾向があるからです。
内臓脂肪は皮下脂肪よりもずっと早く落ちやすく、かつお腹周りにつく脂肪であるため、内臓脂肪型肥満の方はどのパーツよりも真っ先にお腹やウエストが痩せたと感じやすいのです。
また男性は女性に比べて皮下脂肪がつきづらいこともあり、男性は自分のスタイルに関して、お腹以外のパーツはあまり気にしない方も多いです。
女性同士で痩せる順番に体感の差がある理由
女性同士の体感を比べても、違いがあることは少なくありません。
それはスタイルに反映されるのが体脂肪量だけではなく、骨格や筋肉量など様々な兼ね合いがあるために生じる違いともいえます。
骨格によって、どのパーツが細く見え、どのパーツが太く見えやすいかは変わってきます。分かりやすく有名な分類として、「骨格タイプ」による差を確認してみましょう。
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スタイルの傾向 |
骨格ストレート |
全体的に厚みが出やすく、特に肩周りやデコルテ、胸のあたりは太って見やすい。下半身では太ももの前側が太って見えやすい。 |
骨格ウェーブ |
全体的に華奢に見えやすいが、下っ腹、お尻、太ももといった下半身が太って見えやすい。 |
骨格ナチュラル |
太りづらい人が多いが、太ると全体的にまんべんなく太って見えやすい。骨格が全体的にしっかりとしているため、太ると肩や二の腕周りのゴツさが気になりやすい。 |
このように骨格の違いだけでも気になりやすいパーツは異なります。気になるパーツほどよく確認してしまうことから、「なかなか痩せない」と感じやすく、体感の差を生むでしょう。
部分痩せしたいなら、ダイエットと並行してゆがみを整えよう
先に骨格によるスタイルの傾向についてお話ししましたが、覚えていてほしいのが骨格や筋肉量によって、あくまでも視覚的に「太って見えやすい」ということです。
もちろん骨格の差によって血流が滞りやすく皮下脂肪がつきやすいパーツというものはありますが、たとえば骨格ストレートの人は骨格ウェーブの人に比べて肩周りの脂肪量が極めて多くなるということはありません。
また、定説的にいわれる痩せる順番とは、あくまで脂肪が落ちやすい順番のことを指します。体脂肪の燃焼は、不足分のエネルギーを補うために脂肪を分解するための酵素が分泌されることで起こりますが、このときに分泌された酵素は全身に届きます。
・誰であってもひとつのパーツに極端に偏って脂肪がつくことはない
・体脂肪の燃焼メカニズムは、常に全身に対して働く
以上のことから、脂肪の落ちやすい落ちにくいの順番はあれど、実際はダイエットをしていればどのパーツも全体的に痩せていくものであり、特定の部位の脂肪だけを落とす部分痩せはできないのが事実です。
細く見せたい部位があるのであれば、まずは食事制限を中心に全体的に体脂肪量を減らすためのダイエットを継続しましょう。そのうえで気になるパーツがあるのであれば、日ごろの習慣によって生まれた体のゆがみが原因となり、太って見えやすい状態になっている可能性があります。
習慣を直し、ゆがみを整えることが結果として、部分痩せと同様の効果につながるケースもあるでしょう。
体のゆがみに心当たりがあるなら、運動ダイエットは要注意!
体のゆがみが原因となって特に太って見えやすいパーツがある場合、がむしゃらに運動や筋トレをすることは避けるのが無難です。ゆがみや張りを強くし、かえって太って見せてしまう恐れがあります。
人によっては、反り腰、猫背、骨盤のゆがみといった問題を抱えている方が多いでしょう。心当たりのある方は無理に運動を始める前に、まずは食事制限によるダイエットと並行して、整骨院を利用するなど、ゆがみへのアプローチをおすすめします。
正しい食事制限の方法について詳しくは「正しい食事制限ダイエットのやり方!リバウンド回避する8つのポイント」 で解説しています。
痩せるには継続が肝心!継続のコツは「ターミナリアファースト」
体脂肪はまんべんなく減っていくものであるため、厳密には痩せる順番というものは存在しません。特定のパーツだけをスピーディーに痩せることも残念ながらできません。気になるパーツがどこであれ、細くするためには継続的なダイエットが必要不可欠です。
しかしダイエットは我慢を強いられるものなので、頭では分かっていてもストレスは蓄積します。ついには「我慢できずに暴飲暴食してしまった……」なんていうことは、よくあることです。
ダイエットを継続する方法について詳しくは「【タイプ別・医師監修】ダイエットのモチベーションを上げる&維持する方法」で解説しています。
何より無理な食事制限は根気がないと続けることはできませんし、健康にもよくありません。無理のない範囲で食事を楽しみながら、ダイエットを続けたい方におすすめなのが「ターミナリアファースト」です。
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