睡眠サプリの正しい選び方〜悩み別診断チャート&成分別ガイド〜
「最近よく眠れない」
「夜中に目が覚める」
不眠の解消法の一つとして睡眠薬が挙げられますが、できれば睡眠薬には頼りたくないという方は少なくないでしょう。
睡眠を改善するためには、生活リズムを整えることが第一ですが、睡眠の質をサポートするために睡眠サプリを活用してみるのもひとつの選択肢です。
しかし、一口に睡眠サプリといっても様々な種類があるため、どれを選べばよいのか分からない方は多いはずです。
そこで今回は睡眠サプリをテーマに、初心者が知っておくべき基礎知識や選び方、効果的な飲み方を解説します。
この記事の監修者
高島 雅之
たかしま耳鼻咽喉科院長
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医、日本禁煙学会認定指導医。 『病気の状態や経過について可能な範囲で分かりやすく説明する』ことをモットーにたかしま耳鼻咽喉科で院長を務めている。
本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨しているわけではございません。
睡眠サプリを購入する前に押さえておきたい基礎知識
まずは、睡眠サプリを購入する前に最低限押さえておきたい基礎知識について解説します。
睡眠の“質”を決める3要素
睡眠サプリとは、睡眠の質をサポートするサプリメントです。
しかし、「睡眠の質」と言われてもイマイチ分からない方も多いでしょう。実際にも明確に定義されているわけではありませんが、主に以下の3つが要素として挙げられます。
- 寝つきの良さ
- 眠りの深さ
- スッキリとした目覚め
寝つきの良さとは、布団に入ってから眠りに落ちるまでの時間です。基本的には短いほどよいですが、短かすぎるのもよくありません。入床直後にすぐ眠ってしまう場合、慢性的に睡眠不足である可能性があるからです。
眠りの深さを実感するのが難しいですが、夜間の中途覚醒がなく(少なく)、朝までぐっすり眠れた実感があれば深い眠りが得られているサインといえます。
スッキリした目覚めとは、起床直後のだるさや倦怠感が少なく、布団から自然と起き上がれる感覚です。1日のスタートをすぐに切れることがひとつの目安になります。
睡眠の質に関しては「睡眠の質とは何か? 睡眠チェックシート&改善方法」で詳しく解説しています。
理想の睡眠時間
睡眠サプリを購入するにあたっては、自分の「理想の睡眠時間」を把握しておくことが大事です。睡眠サプリの効果を測る基準になるからです。サプリを試したあとに「理想の時間に近づけたかどうか」を確認することで、効いているかの判断がしやすくなります。
ただし、理想の睡眠時間は年齢・体質・日中の活動量などによって大きく変わります。7時間で十分な人もいれば、8時間以上必要な人もいます。一般的な目安にとらわれすぎず、自分に合った時間を見つけましょう。
理想の睡眠時間を見つけるための方法は「あなたの理想の睡眠時間は何時間?適切時間を見つけるための実践ガイド」で詳しく解説しています。
医薬品との違い
睡眠サプリは医薬品ではありません。サプリは睡眠環境を整えるためのサポートをするものであり、医薬品のような即効性や病気の治療効果を期待できるようなものではないのです。
あくまでも生活習慣を整えることが基本であり、サプリはその延長線上で使用する前提で考えましょう。
安全性と注意点
睡眠サプリを利用する際には、安全面への配慮が欠かせません。妊娠・授乳中の方や持病で通院中の方、睡眠薬・抗うつ薬などを服用している方などは必ず事前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
成分カテゴリー
睡眠サプリには様々な成分があり、それぞれ効果を発揮する領域が異なります。代表的なものをまとめると、以下のとおりです。
- アミノ酸系:GABA、テアニン、グリシン
→ ストレス緩和、入眠サポート、睡眠の質向上に役立つ - ミネラル系:マグネシウム(とくにグリシネート等)
→ 筋肉の緊張をやわらげ、心身をリラックスさせる働きがある - 乳由来成分系:αS1-カゼイン加水分解物
→ 中途覚醒を抑え、睡眠の安定化に寄与する
睡眠サプリは、何を改善したいのかによって選ぶべき商品が変わってきます。次の章では「悩み別睡眠サプリ診断チャート」を紹介します。
【悩み別診断チャート】あなたに合った睡眠サプリ
ここでは、自分に合った睡眠サプリを選ぶために診断チャートを用意しました。悩みのタイプから自身に最適な成分を確認しましょう。
今回の診断結果を踏まえ、次の章の「成分別ガイド」で各成分の特徴や飲むタイミング、併用可否などを確認してください。
睡眠サプリの成分別ガイド
先の診断チャートで紹介したように、睡眠サプリの主な成分は5種類あります。それぞれの得意な領域を整理すると、以下の通りです。
悩み/成分 |
GABA |
テアニン |
グリシン |
マグネシウム |
乳由来成分 |
入眠の遅さ |
○ |
◎ |
△ |
△ |
△ |
中途覚醒 |
○ |
△ |
◎ |
△ |
◎ |
朝のだるさ |
△ |
△ |
◎ |
△ |
○ |
ストレス |
◎ |
◎ |
△ |
△ |
△ |
生活リズムの乱れ |
△ |
△ |
○ |
○ |
△ |
それぞれの成分についてみていきましょう。
GABA
【基本情報】
向いている悩み |
ストレスによる入眠困難、日中の緊張感の高ぶり、リラックスできない |
期待できる効果 |
神経の高ぶりを抑え、眠りに入りやすくする |
飲むタイミング |
就寝30〜60分前 |
併用のポイント |
テアニンやグリシンと組み合わせると相乗的にリラックス感を高めやすい |
注意点 |
カフェインの過剰摂取は効果を妨げやすい |
GABAは「ストレス」「入眠」「睡眠の質」と幅広い領域をカバーする万能型の成分であり、初心者が最初に試すサプリとしてもおすすめです。
GABAの効果については「GABA(ギャバ)の効果はストレス緩和だけではない〜高血圧予防や美容にもおすすめ〜」で詳しく解説しています。
テアニン
【基本情報】
向いている悩み |
緊張で寝つけない、ストレスが強い |
期待できる効果 |
副交感神経を優位にし、眠りに入りやすくする |
飲むタイミング |
就寝30分前 |
併用のポイント |
GABAやマグネシウムと組み合わせるとよりリラックスをサポート |
注意点 |
即効性を過度に期待せず、継続的に摂取することで安定感が出やすい |
テアニンもGABAと期待できる効果は似ており、初心者でも取り入れやすいのが特徴です。特に精神的に落ち着かない、緊張しやすい人に向いています。
グリシン
【基本情報】
向いている悩み |
夜中に目が覚める、朝スッキリしない |
期待できる効果 |
深部体温を下げ、深い眠りと目覚めのすっきり感をサポートする |
飲むタイミング |
就寝30〜60分前 |
併用のポイント |
GABAやテアニンと併用すると睡眠全体の安定感が増す |
注意点 |
寝る直前の大量の水分摂取は中途覚醒の原因になることがある |
グリシンは深い眠りと翌朝のスッキリ感に直結する成分です。睡眠時間は取れているのに「眠りが浅い」と感じる人に特に向いています。
マグネシウム
【基本情報】
向いている悩み |
筋肉の緊張、不規則な生活リズム |
期待できる効果 |
神経や筋肉の働きを安定させ、心身をリラックスさせる |
飲むタイミング |
夕食後〜就寝前 |
併用のポイント |
GABAやテアニンと併用するとリラックス効果を高めやすい |
注意点 |
体質によってはお腹がゆるくなることがあるため、少量から始めると安心 |
マグネシウムは体に必須のミネラルであり、睡眠だけでなく日常の健康維持にも関与します。特に生活リズムが不規則な人におすすめです。
乳由来成分
【基本情報】
向いている悩み |
中途覚醒が多い、眠りが浅く安定しない |
期待できる効果 |
神経を落ち着かせ、睡眠を安定化させる |
飲むタイミング |
就寝前 |
併用のポイント |
グリシンと併用すると「深睡眠+安定化」をサポート |
注意点 |
乳アレルギーがある人は摂取を避ける |
乳由来成分は「眠りの安定化」に強みを持つ成分です。中途覚醒や浅い眠りに悩む人に向いており、補助的に取り入れることで安心感を高めやすくなります。
併用する場合の代表的なパターン
睡眠サプリの主な成分5つをみてきましたが、このうち2種類を併用したいと考える方もいるかもしれません。まずは単体で試すのが基本ですが、相性の良い組み合わせを取り入れることで、より実感を得やすくなることがあります。
そこで、睡眠サプリの代表的な併用パターンを3つ紹介します。
入眠サポート型(テアニン基調+GABA少量)
寝つきに時間がかかる人には、テアニンをベースにして、必要に応じて少量のGABAを組み合わせる方法が向いています。テアニンでリラックスを促し、副交感神経に切り替えやすくしながら、GABAでさらに気持ちを落ち着けるイメージです。
深睡眠・朝スッキリ型(グリシン基調+乳由来ペプチド)
夜中に何度も目が覚める、朝になっても疲れが残るといった悩みには、グリシンを基調に乳由来ペプチドを合わせるパターンが有効です。グリシンが深い眠りを助け、乳由来成分が睡眠を安定化させることで、翌朝の目覚めが軽くなりやすくなります。
ストレスケア重視型(GABA基調+テアニン)
日中のストレスや不安で心身が張りつめ、夜になっても気持ちが休まらない人には、GABAを基盤にテアニンをプラスする方法が向いています。GABAがストレスを緩和し、テアニンが入眠をスムーズにサポートすることで、緊張をほぐしながら眠りに入りやすくなります。
睡眠サプリの効果を引き出す飲み方・生活習慣
睡眠サプリはただ飲むだけでは十分な効果を得にくいことがあります。睡眠サプリ本来の効果を引き出すために意識したいポイントは以下の4つです。
- 摂取する時間は揃える
- カフェインは就寝6時間前から控える
- アルコールは就寝3時間前から控える
- 記録する
睡眠サプリは毎日ばらばらの時間に飲むよりも就寝30〜60分前など、同じタイミングで摂取することが大切です。体がリズムを覚えることで、効果を感じやすくなります。
また、入眠の妨げになるので就寝6時間前からはカフェイン、就寝3時間前からはアルコールを避けましょう。せっかくのサプリ効果が相殺されてしまう恐れがあります。
そして、睡眠の状態を記録することも重要です。サプリを飲み始めて少なくとも2週間は「入眠までの時間(分)」「夜中に起きた回数」「翌朝のだるさ」をメモしましょう。記録しておくことで、サプリの効果を客観的に判断できるようになります。
睡眠サプリに関するよくある質問
最後に睡眠サプリに関するよくある質問にお答えします。
どれくらいの期間で効果を実感できますか?
A. 早い人であれば2週間ほどから徐々に効果を実感できるでしょう。
ただし、サプリは効果を劇的に実感できるものではないため、過度な期待は禁物です。「入眠が5分短縮した」「覚醒回数が1回減った」など、小さな変化を積み上げる意識を持つとよいでしょう。
医薬品と一緒に飲んで大丈夫でしょうか?
A. 医師・薬剤師に相談してください。
医薬品と併用すると思わぬ副作用につながる可能性があるため、自己判断は避けましょう。
睡眠サプリを併用する場合に気を付けることはありますか?
A. 量の重複には注意しましょう。
併用する場合も、まずは1種類を2週間ほど単独で試して効果と安全性を確認しましょう。そのうえで必要に応じて、もう1種類を少量から追加していくと安心です。いきなり複数を同時に始めてしまうと、どの成分が効いているのか判断できず、体への負担も大きくなる可能性があります。
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