【今の栄養が、一生の土台】毎日の成長チャンス、失っていませんか?

成長コラム

子どものレベルアップに直結!?
問われる、親の“食ベ物を選ぶ力”

⼈の体は、⾷べた物でできています。だからこそ、成⻑期の⼦どもにとって何を⾷べて、どんな栄養を摂るかはとても重要に。そして、それは成⻑⾯だけでなく、運動機能や頭脳のレベルアップにも影響するのです。「あの時、もっとこうしておけば」と10年後、20年後に後悔しても、後戻りはできません!

⼦どもの可能性がもっと広がるように、親として今、⼦どもに本当に必要な“⾷べ物を選ぶ⼒”を養っていかなければなりません。

 


管理栄養士 湯浅里菜先生
食が細い、野菜や魚が苦手、お菓子やジュースが大好き等、「子どもの食」について悩む親は多いですよね。豊富な栄養、そしてバランスは子どもの成長にとても大切です。栄養が足りていないということは、“今日の成長のチャンス”を失っているということ。「頭も体もしっかり成長してほしい」と願うからこそ、「今日の食事」を日々大切にしてほしいですね。

あとで取り返せない!
“骨を強くする”リミットは10代までだった!?


⼦どもの成⻑の要ともいえるのが丈夫な⾻づくりですしかし、国の調査によると、⾻を強くするカルシウムやビタミンを⼗分に摂れていない⼦どもが多いという結果が。さらに、子どもの偏食や運動不足が丈夫な骨づくりの妨げのひとつになっています。ところが、⼀⽣のうちで⾻量がもっとも増えるのは、女子は11〜15才、男子は13〜17才といわれています。この時期を逃すと、頑張っても骨量を増やすことは難しくなります

毎⽇の⾷事できちんと必要栄養素を補い、一生の骨の基盤となる「最⼤⾻量」を10代のうちに増やすことが丈夫な⾻づくりのカギとなります。

年齢による骨量の変化

骨を丈夫にするカルシウムが最大約30%不足!

10代のカルシウムの平均摂取量を見ると、男女ともに推奨量に対し最大約30%も不足しています。

牛乳や小魚類、大豆製品などに多く含まれる骨にとって大切な栄養素。成長期には1日約800〜1,000mgのカルシウム摂取を目標にしたいもの。

衝撃の事実!
“牛乳で背が伸びる”はウソだった!

「カルシウム=牛乳=背が伸びる」と思われがちですが、それだけでなくカルシウムは骨の形成に欠かせない、つまり丈夫な骨づくりにとってとても大事な栄養素です。そんなカルシウムは、もともと体内に吸収されにくい性質があります。

吸収率がもっとも高い食品のひとつの牛乳でも吸収率は約40%。カルシウムを体により効率よく、最大限に摂り込み、丈夫な骨へとつなげるためには、カルシウムの吸収を促進してくれるビタミンDや骨への沈着を助けるビタミンK、また丈夫な骨の味方となるビタミンCやマグネシウムも一緒に摂ることがとても大切です。

カルシウムの吸収アップなど骨の味方となる栄養素


ビタミンD
カルシウムを腸から吸収する際に欠かすことのできない栄養素で、魚類に豊富に含まれています。
ビタミンK
骨にカルシウムを沈着させるために必要な栄養素。納豆などの発酵食品、肉や卵、緑黄色野菜などに含まれます。
ビタミンC
骨の鉄筋にあたるコラーゲンの合成に重要な働きをする栄養素。果物や野菜などに多く含まれます。
マグネシウム
骨の形成や維持に役割を果たしているとされる栄養素。昆布やひじきなどの海藻類に多く含まれます。

「骨を伸ばす」と「骨を丈夫にする」こと
「背を伸ばす」とは「骨を伸ばす」こと。
この「骨を伸ばす」栄養素で重要となるのがたんぱく質です。牛乳にもたんぱく質は含まれますが、「背を伸ばす」ためには、たんぱく質が豊富に含まれるお肉や魚、大豆などもバランス良く取り入れたいですね。

スポーツに⾃信!
成⻑⼒・筋⼒がアップする“運動系栄養素”

親として、成⻑⾯もさることながら、元気に遊び回ったり、部活やスポーツ系の習い事に打ち込んだりできる体づくりもサポートしていきたいですよね。

アミノ酸の⼀種GABAと、筋⾁のエネルギー源となる必須アミノ酸BCAAを1:1で組み合わせると、成⻑ホルモン量がアップするだけでなく、筋⾁合成量もアップすることがわかっていますGABAは野菜や麹などに、BCAAは牛肉やマグロの赤身などに多く含まれます。

こうした食品を毎日バランス良く摂ることは難しいかもしれませんが、ぜひ積極的に献立に取り入れたいものですね。

体を大きく!
GABA+BCAAで成長ホルモン量がUP

スポーツに強く!
GABA+BCAAで筋肉合成量がUP


※本ページの実験結果は、Wistar系雄ラット(4過齢)を用い、GABAとBCAAを1:1(BCAAはVal:Leu:Ile=1:2:1)で経口投与。単回投与30分後に成長ホルモン量を測定し、11日間投与後に筋肉合成量を測定したものです。

文武両道!
現代を生き抜く“頭脳系栄養素”

積極的に学び、⾃ら考える⼒を⼦どもには⾝につけてほしいもの。⼦どもの脳は6歳までに9割が整えられ、15歳にはほぼ完成するといわれています。そこで注⽬したい栄養素がGABAあるテストでは、学習時のストレスを軽減させる効果から子どもたちの集中力が増し、学習の効率を高める可能性があることが確認されましたテストの点数が伸びて、成績がグッと上がれば、もっと自信がつくはずです。そして、今後迎えるさまざまな受験などを考えて、ぜひ取り入れてほしい栄養素です。

テストの点数アップ!?
子どもの学習効率向上


塾通いで長時間にわたり勉強する都内の小学生を対象に、GABAを100mg含有するチョコレートを摂取するグループとGABAを含まないチョコレートを摂取するグループに分け、それぞれにストレスを負荷したテスト(暗算課題)を実施しました。その結果、GABA摂取には学習時のストレスを軽減させる効果があることや、GABAを摂取しない場合に比べて正答数が多く、学習の効率を高める可能性があることが示唆されました。

ひらめきアップ!?
脳の発育をサポート!


子どもの脳の発育に期待される注目の成分がDHA(ドコサヘキサエン酸)です。脳や神経組織に多く含まれる成分で、それらの発育に役立つといわれています。DHAは、体内で生成できない必須脂肪酸のため、普段の食事から摂取しないと補えない成分です。

スマホやタブレット世代の目をケア
スマートフォンやタブレットを使いこなす現代の子どもたち。親として、子どもたちの目疲れやブルーライトの影響などは気になるところですよね。ブルーベリーやマキベリーなどに含まれるアントシアニンや、緑黄色野菜に含まれるルテインは目に良い栄養素。毎日の食事に取り入れてケアしていきたいですね。

食事は成長だけでなく、運動機能や頭脳のレベルアップ、そして、子どもの一生の土台に。
親として、毎日の食事を「子どもの可能性を広げるチャンス」に変えていきましょう。

監修/管理栄養士 湯浅里菜