肌のハリを取り戻すためにできること～スキンケアから食生活まで〜

2024/05/24Skincare

「肌にハリがなくなってきた」

「若々しい印象を保つために肌のハリを維持したい」

年齢を重ねるごとに肌のハリに悩みを持つ人は増えますが、「肌のハリ」について皆さんはきちんと理解していますか？

今回は、肌のハリとは何か？という基本的なことから肌のハリを取り戻す方法までを詳しく解説します。

この記事の監修者

吉岡 容子

医療法人容紘会高梨医院院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設。

本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨しているわけではございません。

肌のハリとは何か？

肌のハリとは、「弾力」や「潤い」をイメージされる方が多いでしょう。逆にハリのない肌とは、乾燥していて潤いがなく、たるみやシワ、毛穴が目立った状態を指して使われます。

もちろん、これらの認識は間違ってはいませんが、肌の構造レベルでどういった状態なのかを理解している方は少ないでしょう。

下の図のように、ハリのある肌とは真皮（皮膚の内側にある層）において、弾力成分であるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が十分な状態であり、ハリのない肌はこれらの成分が少ない状態です。

肌のハリは保つことができる

肌のハリが加齢とともに失われやすくなるのは、先述した弾力成分が年齢とともに少なくなるからです。逆に言うと、弾力成分を保つことができれば年齢を重ねても肌のハリを維持することができます。

肌のハリが失われる５つの原因

では、肌のハリが失われる原因についてみていきましょう。

乾燥

肌は乾燥すると、ダメージを受けやすくなり、コラーゲンやエラスチンが傷つけられてしまうため、肌のハリが失われます。加齢とともに肌の水分量と皮脂量は少なくなるため、乾燥肌に悩む方は増えます。

乾燥肌について詳しくは「乾燥肌の特徴とは？肌タイプ診断＆スキンケア方法」で解説しています。

ターンオーバーの乱れ

肌のターンオーバーは、外部刺激によって受けた肌のダメージを修復する機能があります。そのため、ターンオーバーが乱れてしまうと肌はダメージを修復できずに保湿力がなくなってしまいます。

ターンオーバーの周期は個人差があるものの、20代では約28日間前後。年齢を重ねるごとに遅くなり、40代では約40日と言われています。

肌のターンオーバーについて詳しくは「【図解】肌のターンオーバーとは？年齢とともに周期が遅くなる原因&対策」で解説しています。

表情筋の衰え

肌のハリを支えるのはコラーゲンやエラスチンといった肌内部の成分だけでなく、表情筋もその一つです。表情筋が衰えると内側から皮膚を押す力が弱くなるため、肌もピンと張った状態にならず、ハリのない印象を与えてしまいます。

紫外線ダメージ

紫外線は波長の長さによって「UV-A」と「UV-B」の2種類に分けられますが、UV-Aは真皮にまで届き、コラーゲンやエラスチンを変性、破壊する作用があります。

また、紫外線を浴びると体内の「活性酸素」が過剰に増えてしまうため、老化を早める原因ともなります。

食生活の乱れ

肌細胞にきちんと栄養を届けることはハリを保つ上で非常に重要。乱れた食生活によって栄養バランスが偏ると、体内でビタミンやミネラルが不足しやすくなり、コラーゲンやエラスチンなどが十分に生成されません。

また、栄養不足も肌の水分を失う原因になるので過度なダイエットは禁物です。

肌のハリを取り戻すためにできること

それでは、肌のハリを失う原因を踏まえて、ハリを取り戻す方法について解説します。

保湿ケア

保湿ケアは、肌のハリを保つための基本中の基本。先述したように、年齢を重ねるとともに肌は乾燥しやすくなります。とくに年配の方は「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」といった保湿成分が含まれる化粧品がおすすめです。

また、乾燥する冬には加湿器を使って肌が乾燥しない環境を作ることも重要です。

スキンケアの順番に気を付けよう

スキンケアアイテムには化粧水や美容液、乳液など様々なものがありますが、それらを使う順番を間違ってしまうと、効果が出ないだけでなく、肌荒れや乾燥の原因になります。

スキンケアアイテムは「水分量が多いもの」から「油分の多いもの」を使うのがセオリー。洗顔後は、導入液、化粧水、美容液、乳液またはクリームの順に肌に付けるのが基本。外出前であれば日焼け止めや化粧下地を最後に付けましょう。

スキンケアの順番について詳しくは「スキンケアの正しい順番は？朝と夜で異なる理由＆パック方法を解説」で解説しています。

表情筋トレーニング

表情筋の衰えを防ぐためには日々のトレーニングが有効です。おすすめの表情筋トレーニングを2つ紹介します。

方法① 口角アップトレーニング

口角アップトレーニングは、頬や口の周りの筋肉を鍛える効果があります。

【やり方】 ①    口角を上げて笑顔をつくる ②    そのままキープする（5秒間） ③    笑顔のまま頬をぐっと引き上げる（5秒間） ④    そのままキープする（5秒間） ⑤    ①〜④をあと2回繰り返す

方法② 目回しトレーニング

目を回すトレーニングは眼輪筋（目の周りの筋肉）を鍛えるのに最適。眼輪筋を鍛えることで目元や額のたるみを防止できます。

【やり方】 ①    眼球を右から左へ360度動かす ②    眼球を左から右へ360度動かす ③     ①〜②をあと4回繰り返す

紫外線対策

紫外線対策は、夏の時期だけでなく1年中行うようにしましょう。日焼け止めを塗るだけでなく、日傘やサングラスも携帯し、使用するのがおすすめです。

なお、日焼け止めは時期や肌質に合わせて選ぶことが大事。日焼け止めの選び方について詳しくは「日焼け止めの選び方〜SPF、PAよりも注目すべき成分〜」で解説しています。

バランスの良い食事

バランスの良い食事をとるために、とくに意識して摂りたい栄養素がビタミンです。とくに、ビタミンCにはコラーゲンの生成を助ける働きがあり、ビタミンEには血行を促進して皮膚のターンオーバーを正常化する働きがあるため、肌の健康のためには非常に重要です。

また、コラーゲンを構成するアミノ酸（タンパク質）も肌のハリを保つためには必須の栄養素といえます。

バランスの良い食事について詳しくは「バランスの良い食事とは？栄養・生活スタイル・家計の観点で解説」で解説しています。

質の高い睡眠をとること

肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。睡眠の質が下がってしまうと、成長ホルモンの分泌量も減ってしまうため肌に悪影響を及ぼします。

毎朝同じ時間に起床する、運動習慣を作る、睡眠環境を整えるなど、睡眠の質を下げないための行動を心掛けましょう。

睡眠の質について詳しくは「睡眠の質とは何か？ 睡眠チェックシート＆改善方法」で解説しています。

肌のハリを取り戻す食べ物を使ったおすすめメニュー2選

肌のハリを取り戻すためにおすすめのメニューを2つ紹介します。

トマトと卵の中華炒め

 

材料（1人分） ・卵・・・2個 ・トマト・・・1個 ・オイスターソース・・・小さじ1杯 ・しょうゆ・・・小さじ2分の1杯 ・塩・・・少々 ・コショウ・・・少々 ・料理酒・・・小さじ1杯 ・サラダ油・・・適量

 

作り方 ➀ 卵を割り、塩コショウを少々加えてかき混ぜる ➁ トマトはヘタを取って、8等分にカット ➂ サラダ油をひいたフライパンに溶いた卵を入れて、半熟状態になるまで炒める ④ 卵が半熟状態になったら、カットしたトマト、オイスターソース、しょうゆ、料理酒を加えて、1分ほど炒めたら完成

 卵はタンパク質（アミノ酸）、ビタミンEが豊富な食材。汎用性が高く、ビタミンCが豊富なトマトとも相性バッチリです。

鶏レバーとカシューナッツのガーリック炒め

材料（1人分） ・鶏レバー・・・100g ・カシューナッツ・・・30g ・醬油・・・小さじ1杯 ・しょうが汁・・・小さじ1杯 ・オイスターソース・・・小さじ1杯 ・ニンニクのみじん切り・・・適量 ・ネギ・・・適量 ・サラダ油・・・適量

 

作り方 ➀ 鶏レバーはひと口大にカットして、醬油、しょうが汁で下味をつける ➁ ネギを斜めに薄切りにする ➂ アルミホイルにカシューナッツをのせて、オーブントースターで10分焼く ④    フライパンにサラダ油を敷いて、ニンニクを炒める ⑤    ④に鶏レバー、カシューナッツ、オイスターソースを加えて炒める ⑥ お皿に盛り付け、ネギをまぶして完成

 ビタミンEが豊富なナッツと鶏レバーを合わせた一品。鶏レバーは低カロリー食材なのでダイエットにもおすすめです。

美肌をつくるためのメニューは「【悩み別】美肌をつくるためのレシピ～調理時のポイントも解説～」で詳しく紹介しています。

肌のハリを失われないために控えたいNG行動

最後に、気付かずやってしまっているかもしれない、肌のハリを失うNG行動を紹介します。

喫煙

喫煙はビタミンCの吸収を妨げる働きがあるだけでなく、タバコに含まれるニコチンは皮膚に直接吸収され、真皮にダメージを与えます。

喫煙習慣がある方は禁煙しましょう。

無理なダイエット

無理なダイエットは栄養不足に陥るだけでなく、急に痩せたり太ったりを繰り返すと皮膚が伸展と収縮を繰り返すことでたるみの原因にもなります。ダイエットは計画的に、徐々に体重を落とすように心掛けましょう。

過度な洗顔

洗顔時に肌を強くこすると表面が傷つき、乾燥しやすくなります。洗顔はしっかりと泡立て、優しく洗うようにしましょう。

肌のハリを保つためのおすすめスキンケアアイテム

ビタミンCが深く浸透「ビタブリッドCフェイス」

「ビタブリッドCフェイス」は、ビタミンCを長時間、継続的に浸透させることを可能にしたパウダー状のビタミンC化粧品。保湿効果のある3種のペプチドを配合し、ツヤ＆ハリ感のある肌を実現します。

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週1回のスペシャルマスクが肌のハリを作る「ビタブリッドC デュアルマスク」

「ビタブリッドC デュアルマスク」は、独自成分ビタブリッドCとペプチドをW配合した美容液マスク。独自成分ペプチブリッドのほか、保湿、エイジングケアに効く成分を多数配合しており、週1回のスペシャルケアにおすすめです。

ビタブリッドC デュアルマスクについて詳しくはコチラ

乾燥肌を内側からケア「ホワイトポリフェノールC」

「ホワイトポリフェノールC」は、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや血行を促進して肌のターンオーバーを正常化するビタミンEを含むサプリメント。ビタミンCやビタミンEを食事で十分に摂取できない人におすすめです。

ホワイトポリフェノールCについて詳しくはコチラ