【図解】粉末タイプのビタミンCの効果をサプリメントと化粧品の両面から解説

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ビタミンC系の美容商品は膨大な種類があります。化粧品といえば、美容液をはじめとした液状のもの、そしてサプリメントであれば錠剤タイプが一般的です。

しかし、なかには粉末タイプの化粧品、サプリメントも販売されています。

今回は粉末タイプのビタミンCサプリメント、そして化粧品について詳しく解説します。

この記事の監修者

 

吉岡 容子

医療法人容紘会高梨医院院長

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設

本記事の医師監修に関して、学術部分のみの監修となり、医師が商品を推奨している訳ではございません

【おさらい】ビタミンCの効果とは

「ビタミンCは肌に良い」は定説となっており、その効果を疑う方は少ないでしょう。

しかし、なぜ肌にいいのか、どのように肌に作用するのかをきちんと理解している方は意外と少ないです。

 

ここではまず、ビタミンCの効果について改めておさらいしましょう。

効果➀ シミを抑える「抗酸化作用」

ビタミンCは酸化還元反応に関わり、抗酸化作用があります。肌に与える影響としては次のようなものがあります。

 

・メラニン細胞の活動を防いでシミを防ぐ

・年齢肌の加速を防ぐ

ビタミンCの抗酸化作用により、シミを防ぐだけでなく、酸化して黒くなったメラニン色素を元に戻す(還元)働きもあります。「ビタミンCには美白効果がある」と言われるのは、この抗酸化作用によるものです。

また、抗酸化作用は字のごとく、肌や体の酸化を防いでくれるので、いわゆる「年齢肌」を予防することも期待できます。

年齢肌について詳しくは「年齢肌は何歳から?自己診断と肌悩みに応えるスキンケア方法」で解説しています。

効果➁ コラーゲンの生成を助けて、肌にハリを与える

ビタミンCはコラーゲンを合成する酵素の働きを助けます。肌に与える影響には次のようなものがあります。

・ハリを出す

・ツヤをだす

タンパク質の一種であるコラーゲンには、肌に潤い、弾力を与える役割があります。しかし、肌は年齢とともにコラーゲン量が低下してしまいます。当然、肌のハリやツヤが失われてしまいます。

ビタミンCには鉄分の吸収を助ける作用もある

コラーゲンはアミノ酸(タンパク質)とビタミンCを材料に合成されますが、その際に鉄分のサポートが欠かせません。

 

ビタミンCには吸収率の低い植物性の「非ヘム鉄」の吸収をサポートする働きもあります。つまり、ビタミンCはコラーゲンを合成する酵素に働きかけるだけでなく、合成時のサポート役である鉄分の吸収を助ける作用もあるのです。

 

肌のハリを維持するためには、ビタミンCは欠かすことができない成分なのです。

 

今回紹介した抗酸化作用とコラーゲン生成の補助はビタミンCが肌に与える代表的な役割です。

その他のビタミンCの美容効果については「【図解】ビタミンCの美容効果~シミ改善、美容液の使い方、食べ物~」で詳しく解説しています。

粉末タイプのビタミンCサプリメントの効果とは?

Concept of household cleaners with lemon acid

美容と健康に欠かせないビタミンCですが、1日の摂取基準は成人で約100㎎とされています。

 

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)

 

ビタミンCを食事のみで100㎎摂ることは可能ですが、美容目的でビタミンCを摂取する場合、1日100㎎は決して多くはありません。というのも、ビタミンCは体内で消費されやすく、体内で蓄積できる量には限りがあるからです。

ビタミンC量を十分量、そしてこまめに摂取するという意味においてはサプリメントは非常に効果的です。

 

サプリメントといえば錠剤タイプのものが一般的ですが、なかには粉末タイプのものもあります。この記事をご覧になっている方には、粉末タイプのサプリメントを検討している方も多いでしょう。

粉末タイプのビタミンCサプリメントのメリット・デメリット

粉末タイプのメリット

ビタミンCに限らず、粉末タイプのサプリメントは純度が高く、成分が損なわれにくいという特性があります。また、1㎏など大容量で販売されている商品であれば、1回当たりのコストパフォーマンスが良い傾向にあり、この点もメリットといえるでしょう。

粉末タイプのデメリット

錠剤タイプのものに比べると、飲む際に手間がかかること、持ち運びにくいことがデメリットとして挙げられます。また、湿気に弱く、保存方法に気を付けないと酸化してしまう可能性もあります。

また、小分けにされたスティックタイプのものだと分けて飲めないというのもデメリットのひとつです。たとえば、食事だけでもある程度のビタミンCを摂取してサプリメントの量を減らしたいときに、錠剤タイプだと2錠を1錠にするといった調整ができますが、スティックタイプのものだと丸々1本飲むしかありません。

ビタミンCの味が苦手な方は錠剤タイプがおすすめ

粉末タイプのビタミンCサプリメントは、素材そのものの風味や匂いがします。ビタミンCはレモンのような清涼感のある甘酸っぱい味で、飲みやすいという感じる方がいる一方で、酸味が苦手な方も一定数います。

ビタミンC特有の酸味が苦手な方は風味がほとんどない錠剤タイプを選ぶようにしましょう。

ビタミンCサプリメントは粉末or錠剤の形状による効果の違いはほとんどない

サプリメントを選ぶ際に最も気になるのは「効果」です。

ビタミンCサプリメントの効果は、配合成分や技術によって変わることはありますが、粉末タイプであれ、錠剤タイプであれ、その形状で効果が変わることはないと考えていいでしょう。一概に「錠剤タイプがいい」「粉末タイプがいい」というものではありません。

 

自身の好み、ライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

粉末(パウダー)タイプのビタミンC化粧品の効果とは

ここまではビタミンCのサプリメントにおける粉末の効果について解説しましたが、この章では粉末(パウダー)タイプのビタミンC化粧品について解説します。

粉末(パウダー)タイプのビタミンC化粧品はコスパと純度に優れる

粉末(パウダー)タイプのビタミンC化粧品は、水もしくは化粧水に混ぜて使うため、通常の美容液を使うよりもコストパフォーマンスに優れているケースが多いです。

また、通常のビタミンC美容液、化粧水など水に溶けた状態のものと違って、成分そのものを粉末状態で保存されているため、酸化が進みにくく、純度が高いというメリットも特徴もあります。

「ビタミンCの粉末を肌に塗ると危険」ってホント??

粉末タイプの化粧品を肌に塗ると、ピリピリしたり、赤くなるといったケースが多いと言われます。

これは粉末タイプの化粧品の純度が高いゆえに、肌に合わないと炎症が起きやすいという側面ともいえますが、用法・用量を守っていないことも少なくありません。

用法・用量を守るのは当然として、顔に使用する前に腕などに少量のパッチテストをするのがおすすめです。

粉末タイプの化粧品は「ビタミンC誘導体」配合のものが多い

粉末タイプのビタミンC化粧品の多くは、「ビタミンC誘導体」を粉末状にしたものです。ビタミンC誘導体とは、酸化しやすいビタミンCを別の分子で保護することで、肌に浸透しやすくしたものです。

なお、ビタミンC誘導体には水溶性、脂溶性、両親媒性の3種類あり、それぞれの特徴は次の通りです。

 

安定性 浸透性
水溶性ビタミンC誘導体 普通 即効性は高いが、浸透力は低い
油溶性ビタミンC誘導体 高い 即効性はないが、浸透力は高い
両親媒性ビタミンC誘導体 低い 即効性が高く、浸透力も高い

ビタミンC誘導体は肌にとって有効な成分であることは間違いありませんが、効果を実感しない方が一定数いるのも事実です。

ビタミンC誘導体の効果についてのアンケート調査は「【図解】ビタミンC誘導体化粧水の効果を感じない理由とは?」で掲載しています。

「ビタミンC誘導体」と一口にいっても、その種類は豊富にあるため、自分に合ったものを見つけられないと効果は実感することは難しいでしょう。