爪が割れる原因は?必要な栄養素・予防・ケア・対処法まで解説
爪が割れやすいとお悩みではないでしょうか。
爪が割れると髪や衣服などが引っかかったり、痛みを感じたりと不便ですよね。
この記事では、爪が割れやすくなる原因から必要な栄養素、爪の予防法、ケア・対処法まで解説します。
爪が割れやすくなる理由
爪が割れやすい理由は、主に以下の3つが挙げられます。
・乾燥
・栄養不足
・外部からのダメージ
これらの要因が重なることで、爪はさらに割れやすくなります。
乾燥
爪の水分量が低下すると、柔軟性が失われて割れやすくなります。
手の保湿は心がけていても爪の保湿は意識していない方もいらっしゃると思います。手軽な方法としてハンドクリームを塗る際に爪にも塗り、しっかりと保湿するようにしましょう。
栄養不足
爪の主成分であるケラチンを生成するために必要なタンパク質や、爪の健康を維持するのに必要なビタミンやミネラルが不足すると、爪がもろくなり、割れやすくなります。
爪の健康を維持するためにはバランスの取れた食生活を心がけましょう。
爪の健康を維持するために摂りたい栄養素をご紹介します。
タンパク質
肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。
タンパク質について詳しくは「タンパク質が多い食べ物&吸収効率を高める食べ物」もご覧ください。
ビタミンA
皮膚や粘膜を健康に保ち、爪の成長を助けます。緑黄色野菜に多く含まれています。
緑黄色野菜以外にもビタミンAを豊富に含んだ食品は沢山あります。
代表的なのが次のような食品です。
100gあたりのレチノール当量(μgRAE) |
|
鶏レバー(生) |
14,000 |
豚レバー(生) |
13,000 |
あんこう肝(生) |
8,300 |
うなぎ(生・養殖) |
2,400 |
チーズ(ナチュラル・チェダー) |
330 |
全卵(生) |
210 |
牛乳(生乳・ジャージー種) |
53 |
参考:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
肉のなかだとレバー(肝臓)が圧倒的にビタミンA量は多く、その他にうなぎ、乳製品も多い傾向があります。ビタミンAを摂取するためには、これらの食材と緑黄色野菜を合わせた料理がおすすめです。
ビタミンAについて詳しくは「ビタミンAはサプリで摂るほど重要な栄養素なのか?効果&ベストな摂り方」もご覧ください。
ビタミンB群
皮膚の新陳代謝を促進し、健康な爪を育みます。豚肉、レバー、玄米、大豆製品などに多く含まれています。
ビタミンBについて詳しくは「ビタミンBが豊富な食べ物&おすすめレシピを目的別に紹介」をご覧ください。
ビタミンC
コラーゲンの生成を助け、爪の強度を高めます。アセロラやレモン、イチゴ、ピーマンなどの果物や野菜、海苔などに多く含まれています。
ビタミンCについて詳しくは「ビタミンCが多い食べ物・飲み物ランキング20選~効率的な取り方~」をご覧ください。
ビタミンE
血行を促進し、爪に栄養を行き渡らせます。アーモンド、モロヘイヤ、かぼちゃなどに多く含まれています。
鉄
爪に酸素を運ぶヘモグロビンの生成に必要です。レバー、ほうれん草、ひじきなどに多く含まれています。
亜鉛
タンパク質の合成に関与し、爪の成長を促進します。牡蠣、牛肉、アーモンドなどに多く含まれています。
サプリメントの活用
食事だけで十分な栄養を摂取することが難しい場合は、ビタミンや亜鉛、鉄などご自身の普段の食生活に足りていない栄養素をサプリメントで補うことも一つの方法です。ただし、サプリメントはあくまでも補助的なものと捉え、過剰摂取には注意しましょう。
マルチビタミンについては「「マルチビタミンは飲んでも意味がない」はホント? 効果を感じられない理由を解説」をご覧ください。
外部からのダメージ
水仕事や洗剤、除光液の使用、爪切りによる負担、衝撃など、外部からの刺激によって爪が傷つき、割れやすくなります。
水仕事や洗剤の影響
食器洗いなどの水仕事や洗剤を使う機会が多いと、爪の水分や油分が奪われ、乾燥しやすくなります。また、洗剤に含まれる界面活性剤は、爪の表面を傷つけ、もろくする原因となります。食器洗いや掃除の際は、ゴム手袋を着用するなどして、爪を保護しましょう。
爪切りやネイルアート
爪切りを使ったネイルケアは爪への衝撃が大きく、痛めてしまうことがあります。やすりを使って同一方向に削るようにしましょう。
またネイルアートやセルフネイルを繰り返すと爪の負担になってしまう可能性があります。ネイルアートを行うときは適切な方法・頻度で行いましょう。ネイルケアはプロに任せると安心です。
爪に力をかけた作業
爪を道具代わりに使って物をこじ開けたり、シールを剥がしたりする癖は、爪に大きな負担をかけ、割れや欠けの原因になります。また、パソコン作業などで長時間爪に負担をかけ続けることも、爪の変形や割れに繋がることがあります。
そのほかの原因や注意点
病気や薬の副作用
病気や、一部の薬の副作用によって、爪がもろくなり、割れやすくなっている可能性もあります。持病がある場合や、服用中の薬がある場合は、医師に相談してみましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、爪が薄くなったり、割れやすくなったりすることがあります。特に、妊娠中や出産後、更年期には、ホルモンバランスが大きく変動するため、爪のトラブルが起こりやすくなります。
爪周りの感染症リスク
爪が割れた部分から、細菌や真菌などの病原体が侵入し、感染症を引き起こす可能性があります。爪周囲炎や爪水虫などの感染症にかかると、痛みや腫れ、膿などの症状が現れ、治療に時間がかかることもあります。
爪のケア方法
ネイルケアと聞くとおしゃれの一環のように感じるかもしれませんが、トラブルが出た際は老若男女問わず、爪のケアは必要です。
具体的な爪のケア方法をご紹介します。
爪の保湿をする
前述したように乾燥は爪の大敵です。こまめな保湿で、爪の水分量を保つようにしましょう。ハンドクリームやネイルオイルなどを爪や爪周りに塗布し、マッサージするのも効果的です。水仕事や手洗い後は、必ず保湿を心がけましょう。また、外出時は、紫外線から爪を守るために、UVカット効果のあるハンドクリームやネイルオイルを使用するのもおすすめです。
爪切りではなく爪やすりを使う
前述したように爪切りを使うと爪への衝撃が強く爪を痛める原因になることがあるため、やすりを使って同一方向に削ることをおすすめします。爪やすりは100円ショップにも売っているため用途に合わせた粗さのものを選びましょう。
爪に優しいネイルケア製品を選ぶ
除光液は、アセトンフリーのものを選びましょう。アセトンは、爪の水分や油分を奪い、乾燥やダメージの原因となります。また、マニキュアやベースコート、トップコートなども、爪に優しい成分配合のものを選ぶようにしましょう。
爪に刺激の強い成分を含むネイルケア製品は避けましょう。例えば、トルエン、ホルムアルデヒド、ジブチルフタレートなどは、爪の乾燥や変色、アレルギーの原因となることがあります。
爪が割れた時の対処方法
爪が割れてしまった場合は、慌てずに以下の手順で応急処置を行いましょう。
①爪を清潔な水で洗い、汚れや異物を除去します。
②傷口がある場合は、消毒液で消毒します。
③絆創膏やテーピングテープなどで、割れた部分を固定します。
必要に応じて専門家による治療を受けましょう
爪の割れがひどい場合や、痛みや出血を伴う場合は、皮膚科を受診しましょう。医師の診断のもと、適切な治療を受けることができます。
自宅でできる対処法
爪の割れが軽度であれば、市販の補修アイテムを使って、自宅でケアすることもできます。症状に合わせて選びましょう。
健康な爪にするには毎日のケアが大切
健康な爪にするためには、普段の食生活・ケアが大切です。必要に応じてサプリメントや爪ケア製品も取り入れて健康な爪を保ちましょう。